40代のニットコーデ|赤・グレー・ピンク・白の色別の合わせ方

赤いケーブルニットを着た女性の後ろ姿

この記事でわかること

  • 赤は色みと鮮やかさで選び、まずグレーかブラウンと
  • 慣れないうちは赤を肩掛けや小物から
  • グレーは明るさを選び首元に白を
  • ニットは休ませてたたみ、毛玉はブラシで

「グレーや黒のニットを着ると、顔まで暗く見える」「赤やピンクのニットに惹かれるけれど、派手に見えないか心配」。冬が近づいてニットを出したとき、そんなふうに迷っていませんか。

そこで本記事では、40代のニットが暗く見えやすい理由と、赤・グレー・ピンク・白の色別の合わせ方をまとめました。色みの選び方や合わせるボトムが分かるので、手持ちのニットも明るく着こなしやすくなるでしょう。

あわせて、首の形とサイズの選び方や、毛玉・型崩れを防ぐ手入れも紹介します。イエベかブルベか分からない人でも試せる選び方も載せているので、次の1枚を選ぶ参考にしてください。

40代のニットが暗く野暮ったく見えやすい理由

グレーのニットの生地

いつものニットが暗く見えたり、野暮ったく見えたりするのは、センスのせいとは限りません。ニットという素材の性質と、色・形の組み合わせに理由があることが多いでしょう。

ニットは発色が落ち着き顔の近くの色が出やすい

ニットは発色が落ち着いて見える素材なので、顔のすぐ下に暗い色やくすんだ色がくると、顔色まで沈んで見えやすいでしょう。All About編集部の40代向けのニットの記事では、ニットはマットな風合いなので発色もつやを消したような落ち着いた印象になると説明されています。

NPO法人日本パーソナルカラー協会の解説でも、顔の近くにあてる色によって顔の見え方が変わるとされていました。毎日着るニットは顔の近くにくる面積が大きいので、色選びの影響が出やすいアイテムです。

ゆったりや上下とも起毛は丸く重く見えやすい

ゆったりしたニットを着る日や、ニットにウール混など毛羽立ちのあるボトムを合わせる日は、全体が丸く重く見えやすいでしょう。All About編集部の同じ記事では、ゆったりしたニットはシルエットがぼやけて丸い体型に見えやすいとされています。

同じ編集部の定番色のニットの記事では、起毛感のあるニットにボトムまで起毛感のあるベーシックカラーを選ぶと、全身が地味に見えてほっこりした印象が強くなることがあると書かれていました。起毛感のあるニットには、サテンのようなつるっとした素材のボトムを合わせると、メリハリがつきやすいでしょう。

赤ニットの選び方と合わせ方

赤いニットの生地

赤ニットは顔まわりを明るく見せやすい一方で、着こなしにくいと感じる人も少なくない色です。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが2024年2月に全国の20〜69歳の男女1,100人にインターネットで行った調査では、女性550人のうち22.2%が、衣服で苦手な色に赤を挙げました。迷うのは自然なことなので、選び方のコツを押さえましょう。

カラーコーディネーターの松本英恵氏の解説にある3つの物差し(色み・明るさ・鮮やかさ)をもとに、Millie編集部がまとめた目安です。

タイプ選びやすい赤の目安
イエベ春明るく鮮やかなオレンジ寄りの赤
イエベ秋深く落ち着いたオレンジ寄りの赤
ブルベ夏明るくやわらかい紫寄りの赤
ブルベ冬深く鮮やかな紫寄りの赤

赤は色み・明るさ・鮮やかさで選ぶ

赤ニットは、オレンジ寄りか紫寄りかという色み、明るさ、鮮やかさの3つで選ぶと、派手すぎずに取り入れやすいでしょう。松本英恵氏は、All Aboutの2014年の記事で、赤はオレンジ寄りのほうが暖かく、紫寄りのほうが冷たく感じられ、明るい色は軽く、鮮やかな色は派手な印象を与えると説明しています。

同じ記事では、スプリングとサマーは軽い色、オータムとウィンターは重い色、イエベは温かみのある色、ブルベは冷たい色が得意とされ、スプリングとウィンターは華やかな色、サマーとオータムは穏やかな色が得意とされていました。上の表は目安なので、実際にニットを顔の下に当てて、鏡で顔色が明るく見えるほうを選びましょう。

ボトムはグレーかブラウンから試す

赤ニットに合わせるボトムは、まずグレーかブラウンから試すと、赤が浮かずにまとまりやすいでしょう。スタイリストの水野利香氏は、ミモレの2026年の取材で、赤ニットに黒を合わせるとコントラストが強くなりすぎることがあり、黒をブラウンに変えるだけで印象がやさしくなると話しています。

水野氏は「迷ったらボトムスはグレー」を自分のルールにしているそうです。All Aboutのファッションガイドの横瀬真知子氏も、2019年の記事で赤にはグレーが一押しとし、カジュアルならライトグレー、シックならチャコールグレーを合わせるとまとまるとしていました。

慣れないうちは肩掛けや小物から

赤を着慣れていないなら、赤のカーディガンを肩に掛けたり、小物で取り入れたりするところから始めるとよいでしょう。松本英恵氏は、40代向けの夏の差し色の記事で、差し色は面積の小さい小物からという配色の基本を紹介しています。

同じ記事では、ネイビーのセットアップに赤のカーディガンを肩に掛けた例で、首元に白のパールをはさむと、ネイビーと赤の強い対比が和らぐとされていました。水野氏も、派手でソワソワすると思ったら白を足すとなじみやすいと話しています。慣れてきたら、赤ニットを1枚で着てみましょう。

グレー・ピンク・白ニットの合わせ方

くすんだピンクの起毛の生地

グレー・ピンク・白のニットも、色の明るさや色みを選び、合わせる色を工夫すると、40代らしい上品さが出しやすくなります。

グレーは明るさを選び首元に白を

グレーのニットは、顔を明るく見せたいなら明るいグレーを選び、濃いグレーなら首元に白をのぞかせるとよいでしょう。日本パーソナルカラー協会が2013年に主催したイベントの来場者から選んだ人に、明るさだけが違う2枚のグレーの布をモデルの胸元に当てて比べてもらった調査(有効回答206人)では、明るいグレーのほうが顔が明るく見えると答えた人が170人(「どちらかと言えば」を含む)でした。

All About編集部の12月のコーデの記事でも、襟つきシャツやクルーネックTで白を首もとから少しのぞかせると、メリハリが出て顔がすっきり見えるとされています。

ピンクは少しくすんだ色をグレーやブラウンと

ピンクのニットは、少しくすんだピンクを選び、グレーのボトムやブラウンの小物と合わせると、甘くなりすぎずに着やすいでしょう。横瀬真知子氏は、初夏のピンクの記事で、少しくすんだピンクのとろみシャツは大人っぽく着られ、小物は黒ではなくブラウン系でまとめると軽やかになると書いています。

横瀬氏の早春のニットの記事では、淡いピンクのニットをインナーにしてライトグレーのパンツと合わせた配色が、派手にならず上品と紹介されていました。冬のピンクのニットにも、こうした組み合わせを応用できるでしょう(Millie編集部の整理)。

白は顔に合う白と薄手のものを

白のニットは、真っ白かオフ白かを顔映りで選び、厚みの出にくい薄手のものにすると着やすいでしょう。松本英恵氏は、似合う白の記事で、白いシャツを例に、イエベの人が真っ白を着ると白がきつく見えることがあり、ブルベの人が黄みがかった白を着ると顔色がくすんで見えることがあると説明しています。

立命館大学の北岡明佳氏の解説によると、膨張して見えるかどうかは、色そのものより周りとの明るさの差によると考えられるそうです。白のニットが大きく見えると感じたら、厚みも見直しましょう。All Aboutのファッションガイドの遠藤友香氏は、2017年の記事で、膨張色のニットはハイゲージの薄手のものを選ぶと着やせして見えると書いていました。

ニットの首の形とサイズの選び方

白いタートルに青いVネックのベストを重ねた首元

色と同じくらい、首の形とサイズでもニットの印象は変わります。次の1枚を選ぶときは、どう見せたいかと、合わせるボトムから考えましょう。

首の形はすっきり・きちんと・暖かさで選ぶ

首の形は、すっきり見せたいならVネック、きちんと見せたいならクルーネック、暖かさを優先するならタートルネックと、役割で選ぶとよいでしょう。大妻女子大学准教授の中川麻子氏が監修したFASHIONSNAPの用語集では、Vネックは首元が開くため顔がすっきりとした印象に見えやすいとされています。

All About編集部の40代向けのニットの記事では、薄手のゆるニットなら首元が詰まったクルーネックを選ぶと収まりがよく、きちんと感もあると紹介されていました。タートルネックの選び方は、タートルネックと骨格の記事で紹介しています。

サイズは合わせるボトムを決めて試着する

ニットのサイズは、先に合わせるボトムを決めてから、いくつかのサイズを試着して選ぶと失敗しにくいでしょう。エディターの昼田祥子氏は、ミモレの2026年10月の記事で、トップスは合わせるボトムスを先に決め、そのボトムスに合わせたときのバランスで選ぶと書いています。

遠藤友香氏の2017年の記事では、ボリュームのあるローゲージのニットは裾の前だけをボトムに入れると、着こなしに変化がつくとされていました。ゆったりしたニットの日は、細めのボトムやつるっとした素材と組み合わせましょう。

毛玉や型崩れを防ぐ手入れ

たたんで重ねたニット

毛玉や型崩れがあると、ニットは古びて見えやすくなります。毎日の小さな習慣で、きれいな状態を長く保ちやすくなるでしょう。

毛玉はブラシと休ませる習慣で防ぐ

毛玉を防ぐには、脱いだあとにブラシをかけ、同じニットを続けて着ずに休ませるとよいでしょう。白洋舍の毛玉の解説では、毛玉は繊維の先端が摩擦や引っぱりで毛羽立ち、それが絡みつくことでできると説明されています。

同じ解説では、毛玉ができやすいニットは2〜3日休ませると繊維が元の状態に戻りやすいと紹介されていました。できた毛玉は、毛玉取りブラシを寝かせて一方向にやさしくなでるように取り、粘着クリーナーは使わないのがおすすめだそうです。

洗う前に表示を確かめ、たたんでしまう

ニットを家で洗う前には洗濯表示を確かめ、しまうときはハンガーにかけずにたたむと、型崩れを防ぎやすいでしょう。西宮市の洗濯表示の案内では、2016年12月からの洗濯表示は「その記号の条件もしくはそれより弱い条件で洗う」という上限を示す考え方だと説明されています。2024年8月には、一部の記号が追加・変更されました(熊本県の案内)。

エステーのニットのお手入れの記事でも、ニットの重みで伸びるのでハンガーでの収納は避けるのが無難とされていました。ライオンのお洗濯マイスター、大貫和泉氏は、家電Watchの取材で、しまったあとの黄ばみの一因は洗濯で落としきれなかった皮脂汚れだと話しています。白いニットはシーズンの終わりに、洗濯表示に合った方法で皮脂汚れを落としてからしまいましょう。

まとめ

40代のニットが暗く見えやすいのは、発色が落ち着く素材の性質と、色や形の組み合わせに理由があることが多いものです。赤は色みと鮮やかさで選んでグレーやブラウンと合わせ、グレー・ピンク・白も明るさと色みを顔映りで選ぶのが基本です。

まずは手持ちのニットを顔の下に当てて、明るく見えるものから着てみてください。赤に挑戦するなら、まずは肩掛けや小物から始めると安心です。似合う色の傾向を知りたいときは、パーソナルカラー診断や無料の骨格診断も目安になります。

Questions & answers

40代のニットコーデに関するよくある質問

40代のニットの選び方と着こなしについての、3つの疑問をまとめました。

Q赤ニットに黒のボトムは合わせないほうがいいですか?
A

合わせてもかまいません。業界紙のWWDJAPANの[記者対談](https://www.wwdjapan.com/articles/2432394)でも、黒やグレーのセットアップに赤のニットなどを差し色として加える店頭の提案が紹介されています。強く見えるのが気になる日は、首元に白やパールをはさむか、赤を小物や肩掛けにして面積を小さくするとよいでしょう。

Qイエベかブルベか分からないときは?
A

ニットを顔のすぐ下に当てて、自然光の下で鏡を見て、顔色が明るく見えるほうを選びましょう。日本パーソナルカラー協会は、黄み寄りの色は顔を血色よく、青み寄りの色は色白に見せるのは誰にでも起こる現象と説明しています。似合う色の大まかな傾向は、パーソナルカラー診断で目安をつかめます。

Qニットは何年くらい着られますか?
A

決まった年数はありません。エステーの記事で紹介されているニットの専門家の説明では、劣化するとニットらしいソフトな肌触りが失われてゴワゴワと固くなってくるので、そうなったら処分や買い替えを考えてもよいとされています。手入れを続けながら、肌触りの変化を目安にしましょう。