骨格ナチュラルの冬服|ニットやブーツの選び方と重ね着のコツ

ハンガーにかけたベージュのざっくりニット

この記事でわかること

  • 素材はツイードやローゲージなど厚みや凹凸のあるものを
  • 丈は長め、ゆったりした服は上下どちらかを中心に
  • タートルは首に沿わないゆとりのある形を選ぶ
  • ブーツやバッグは存在感のあるものを合わせる

「骨格ナチュラルと分かったけれど、冬になるとニットやコートで体が大きく見える」「ゆったりした服が似合うと聞いて着てみたら、だらしなく見えた」。冬服はアイテムも素材も増えるので、どこまでゆったりさせればいいのか、何を選べばきちんと見えるのか、迷ってしまいますよね。

そこで本記事では、骨格ナチュラルさんの冬服選びの基準と、ニット・ボトム・ワンピース・ブーツの選び方をまとめました。重く見えやすい理由も分かるので、手持ちの冬服を見直すヒントになるでしょう。

あわせて、重ね着や小物のコツ、通勤や学校行事などきちんとした場面の整え方、よくある質問も紹介します。

骨格ナチュラルの冬服が重く見えやすい理由

重ねて置いたからし色や白、茶色のニット

骨格ナチュラルは、骨や関節がしっかりしていて、フレーム感がある体のタイプとされます。冬服で重く見えたり、がっしり見えたりするのは、服の量感と体のフレームのつり合いが崩れたときに起こりやすいと考えられます(Millie編集部の整理)。骨格診断は民間の診断方法で、団体によって説明が少しずつ違う点も知っておきましょう。

体に沿う服や短い丈で骨っぽさが目立ちやすい

体にぴったりフィットするニットや、コンパクトな丈の服は、ナチュラルさんにはアンバランスに見えやすいとされています。大丸松坂屋百貨店のファッションレンタル「アナザーアドレス」のニットの解説では、体にフィットするニットやコンパクトな丈のニットはアンバランスな印象になるため、避けたほうがよいとされています。

伊勢丹新宿店の骨格診断サービスのニットの特集でも、ニットを着ると「硬そうでたくましく見える」「フレーム感が強く四角く見える」などが気になる人は、ナチュラルタイプとされていました。骨格診断を行う株式会社アイシービーの解説でも、フィットしたものやミニ丈など小さいものはアンバランスな印象になるとされています。ほかのタイプ向けの細いリブニットや短め丈を選んでいたことが、重く見える原因の一つかもしれません。

ボリュームの置き場所が決まらないと大きく見えやすい

ボリュームのある服をいくつも重ねるときは、どこにボリュームを置くかを決めないと、体が大きく見えることがあります。肌着メーカーのグンゼの解説では、骨格タイプを限らない一般論として、オーバーサイズの服や重ね着のしすぎは着ぶくれの原因になるとされています。ナチュラルさんは重ね着が得意とする解説も多いので、次の章のように置き場所を意識するとよいでしょう。

オンワード樫山が2025年11月に20〜60代の女性333人へ行ったインターネット調査では、冬のアウターで困っていることとして、38.7%が「着ぶくれして見える」を挙げていました。骨格タイプを問わない調査ですが、冬に多い悩みだと分かります。

骨格ナチュラルの冬服選びの3つの基準

ツイード生地

骨格ナチュラルさんの冬服は、素材・丈とゆとり・ボリュームの置き場所の3つを基準に選ぶと、重く見えにくくなるでしょう。まずは目安を表で確かめましょう。

一般社団法人骨格スタイル協会と株式会社アイシービーの説明をもとに、Millie編集部が冬服に当てはめた目安です。

項目選びやすいもの苦手寄りのもの
素材・アイテムざっくりニット・コーデュロイ・ブリティッシュツイードかっちりしたスーツ
丈長めの丈着丈の短い服・ミニ丈
形ゆったりしたライン体にぴったりする服
靴ムートンブーツなどカジュアルなブーツシンプルで小さい靴

素材は厚みや凹凸のあるものを選ぶ

素材は、ブリティッシュツイード(太い糸でざっくり織った毛織物)やコーデュロイ、ローゲージニットのように、厚みや凹凸、畝のあるものを選ぶと、フレームとつり合いやすいとされています。骨格スタイル協会の自己分析のページでは、ナチュラルさんに似合う素材として、天然素材や畝・厚みのあるもの(コーデュロイやブリティッシュツイードなど)が挙げられています。

骨格診断アドバイザーの岩崎郁子氏が監修したハルメクの冬服の記事では、ハリのあるかっちりした素材や、柔らかいサテンやレースはフレーム感を強調するので避けるのが無難とされていました。一方でアイシービーは、ビジネス向けのジャケット素材として硬めのツイードも挙げているので、ハリの強さより、表面に凹凸や毛足があるかを見るとよいでしょう(Millie編集部の整理)。

丈は長めでほどよいゆとりのあるものを

丈は長め、サイズは肩や身幅にゆとりのあるものを選ぶと、ナチュラルさんのフレームが自然になじみやすいでしょう。アイシービーの解説では、長めの丈とゆったりしたラインで、体のラインよりフレームの美しさを生かすとよいとされ、骨格スタイル協会の解説でも、着丈や裾丈は長めのものを選ぶようすすめられています。

ゆったりさせる程度は、体格や好みによって変わります。手持ちで「ちょうどいい」と感じるニットを平らに置いて身幅や着丈を測り、買う服の実寸と比べるのがMillie編集部のおすすめです。

ボリュームは上下どちらかを中心に置く

ゆったりした服は、上下どちらかを中心にすると、こなれて見えやすいでしょう。アイシービー代表の二神弓子氏が監修したホーユーのLICOLOの記事では、ナチュラルさんは上下どちらかをビッグシルエットにしたほうがあか抜けるとされています。

アナザーアドレスのニットの解説では、上下ともオーバーサイズでもスタイリッシュに着こなせるのがナチュラルさんとされ、落ち着いた色でそろえると上品にまとまるとされていました。上下ともゆったりさせる日は、色をそろえるとまとまりやすいでしょう。

骨格ナチュラルのニットとタートルネック

ハンガーにかけた白いタートルネックのニット

冬の主役になるニットは、ナチュラルさんの得意が出やすいアイテムです。編み地と首元の形を選ぶと、骨っぽさがやわらいで見えやすくなります。

ローゲージや肩が落ちたニットが得意とされる

ニットは、ざっくりしたローゲージや凹凸のある編み地、肩が落ちたデザイン、長めの着丈のものが得意とされています。伊勢丹新宿店のニットの特集でも、ナチュラルさんのポイントとして、ローゲージ、凸凹のある編み地、長めの着丈、肩が落ちたデザイン、タートルネック、ニットの重ね着が挙げられていました。

二神弓子氏が監修したBAILAの記事では、ハイゲージを選ぶなら、体のラインを拾わないゆったりしたドルマンスリーブがよいとされています。目の細かいニットでも、形にゆとりがあれば取り入れやすいでしょう。

タートルは首に沿わないゆとりのある形を

タートルネックは、首に沿う細いリブより、首まわりにゆとりのあるタートルやオフタートルを選ぶとよいでしょう。岩崎郁子氏が監修したハルメクの記事では、ナチュラルさんは首元が詰まったネックラインが得意で、タートルネックや首元がゆったりしたオフタートルは、骨感や筋感をカバーしつつ冬も温かく着られるとされています。

アイシービーの自己診断のページでも、トップスは首元が大きく開かない、ゆったりしたサイズ感のものとされ、例にタートルニットが挙がっていました。オフタートルをウェーブさん向けに挙げる解説もあるので、迷ったら首まわりにゆとりのある厚手のタートルを選ぶとよいでしょう。細いリブのタートルを着たい日は、長めのカーディガンやジャケットを重ねて、体に沿う部分を見せる面積を減らすのがMillie編集部のおすすめです。首元を詰める日は、袖を少しまくって手首を見せるなど、ほかの場所で抜けを作ると、すっきり見えやすいでしょう。抜けの考え方は骨格ナチュラルの記事で紹介しています。

冬のボトム・ワンピース・ブーツの選び方

履き込んだ革のブーツ

冬のボトムやワンピースは、長さと布の量で上半身とのつり合いをとります。足元には存在感のある靴を合わせましょう。

スカートは膝が隠れる長さで布量のあるものを

スカートは、膝が隠れる長さで、布の量がたっぷりあるものや、ストンと落ちるロング丈を選ぶとよいでしょう。岩崎郁子氏が監修したハルメクの記事では、ナチュラルさんにはロング丈のスカートがよく似合い、ストンと落ちるタイトめなロングスカートやボリュームのあるギャザースカートがすすめられています。

アイシービーの解説でも、膝の大きさや脚の筋っぽさが気になる人にはマキシ丈のスカートがおすすめとされていました。パンツなら、骨格スタイル協会の認定アドバイザーのコラムにあるように、ロング丈やクロップド丈で少しゆったりしたもの、厚みや畝のある素材、コーデュロイなどが合わせやすいでしょう。スカートの選び方は骨格ナチュラルのスカートの記事でくわしく紹介しています。

ニットワンピースは長め丈で体に沿わない形を

ニットワンピースは、膝が隠れる長め丈で、体に沿わない形と厚みのある編み地を選ぶと取り入れやすいでしょう。アイシービーの解説では、おすすめのワンピースにニットワンピースが挙げられ、体のラインが出ないデザインでもスタイルよく着こなせるとされています。

骨格スタイル協会の認定アドバイザーのコラムでも、体のラインがあまり出ないデザインや地厚の素材がすすめられていました。ベルトを使うなら、同じ協会の認定アドバイザーのベルトのコラムのように、少しゆるめにするとよいとされています。ワンピースの選び方は骨格ナチュラルのワンピースの記事も参考にしてください。

ブーツは存在感とボリュームのあるものを

ブーツは、ムートンブーツやエンジニアブーツなど、存在感とボリュームのあるものが合わせやすいとされています。骨格スタイル協会の認定アドバイザーのブーツのコラムでは、ナチュラルさんにはウエスタンブーツや、ボリューム感のあるムートンブーツがすすめられています。

ABC-MARTの靴の解説でも、エンジニアブーツやムートンブーツ、厚底のレースアップブーツが挙げられ、シンプルすぎるデザインや華奢なデザインのブーツは避けるのがよいとされていました。ロングブーツを選ぶなら、エンジニアやウエスタンのように存在感のあるものがよいでしょう。

重ね着と小物で冬らしくまとめるコツ

コーデュロイとウールの生地

骨格ナチュラルは、重ね着が得意なタイプとされます。暖かさの仕組みとあわせて考えると、着ぶくれしにくく、冬らしくまとめやすくなるでしょう。

内側は薄く外側に長めの羽織りを重ねる

肌着は薄く、外側にロングカーディガンやジレなど長めの羽織りを重ねると、暖かさとナチュラルさんらしさを両立しやすいでしょう。岩崎郁子氏が監修したハルメクの記事では、ほかのタイプなら着ぶくれしやすいオーバーサイズの重ね着も、ナチュラルさんならかっこよく着こなせるとされ、ロング丈のシャツやジレ、ベストを合わせる着方が紹介されています。

横浜国立大学教授で被服環境学が専門の薩本弥生氏は、ウェザーニュースの取材で、肌着の重ね着は暖かい空気の層をつぶしてしまうと話していました。肌着は1枚にして、重ね着の楽しさは外側の羽織りで出すとよいでしょう。

マフラーはボリュームを出して巻いてもよい

マフラーやストールは、ボリュームを出して巻いても重く見えにくいのが、ナチュラルさんの強みとされています。骨格スタイル協会の認定アドバイザーのストールのコラムでは、首まわりにぐるぐると無造作に巻いても、着太りや重たい印象になりにくいとされています。

環境省のウォームビズの案内でも、首・手首・足首の「三つの首」をマフラーなどで温めることがすすめられていました。同じ協会の認定アドバイザーの春のトレンチについてのコラムでは、前を開けてストールをさらっと一巻きするだけでもおしゃれとされていました。冬のコートにも応用できるでしょう(Millie編集部の整理)。

コートは肩まわりにゆとりのあるものを

コートは、肩まわりにゆとりがあり、厚みのある素材のものを選ぶと、ボリュームを外側にまとめやすいでしょう。岩崎郁子氏が監修したハルメクの記事では、オーバーサイズのロングコートは、ジャストサイズより肩まわりにゆとりのあるサイズ感を選ぶのがポイントとされています。

骨格スタイル協会の認定アドバイザーのコートのコラムでも、ムートンコートやダッフルコートなど、生地に厚みのあるものが似合うとされていました。コートの形や丈は骨格ナチュラルのコートの記事でくわしく紹介しています。

通勤やきちんとした場面の冬服の整え方

茶色の大きな革のトートバッグ

カジュアルが得意なナチュラルさんは、通勤や学校行事などきちんとした場面の服で迷いやすいかもしれません。長さとゆとり、小物の存在感で整えましょう。

長めのジャケットとひざ下丈で整える

通勤には、長めのジャケットに、ひざ下丈のスカートやワイドパンツを合わせると、きちんと見えつつナチュラルさんらしさも出せるでしょう。骨格スタイル協会の認定アドバイザーのビジネスのコラムでは、ナチュラルさんにはロングジャケットが似合い、Vゾーンが深めのものを選ぶと全身のバランスがよく見えるとされています。

同じ協会の認定講師のコラムでも、シンプルなテーラードジャケットを基本に、ひざ下のペンシルスカートやワイドパンツを合わせる着方が紹介されていました。アイシービーの解説では、ジャケットは着丈が長めで、袖が太めのボックスシルエットのものが目安とされています。Vゾーンの深さは、深め(協会の認定アドバイザーのコラム)と、深すぎず浅すぎず(アイシービー)で説明が分かれるので、鏡で確かめて選ぶとよいでしょう。

大きめのバッグや存在感のある小物を足す

シンプルな服だけでまとめると物足りなく見えやすいので、大きめのバッグや存在感のあるアクセサリーを足すとよいでしょう。骨格スタイル協会の認定アドバイザーのビジネスのコラムでは、シンプルなアイテムだけだと物足りなさを感じるので、ボリューム感のあるアクセサリーや小物で整えるようすすめられています。

認定講師のコラムでも、大きめのバッグや大ぶりで存在感のあるネックレスがおすすめとされていました。40代の装いの基本は40代ファッションの基本の記事で紹介しています。

まとめ

骨格ナチュラルさんの冬服は、厚みや凹凸のある素材、長めの丈、肩や身幅のゆとりを基準に選ぶとなじみやすいでしょう。ゆったりした服は上下どちらかを中心にし、体に沿うニットには長めのカーディガンを重ね、短い丈の日はボトムで長さを足すのがMillie編集部のおすすめです。ブーツやバッグ、アクセサリーは存在感のあるものを合わせましょう。

まずは手持ちのニットとボトムの丈を見直してみてください。タイプに迷ったら、無料の骨格診断で傾向を確かめられます。

Questions & answers

骨格ナチュラルの冬服に関するよくある質問

骨格ナチュラルさんの冬服選びについての、3つの疑問をまとめました。

Q流行のショート丈アウターは着られますか?
A

工夫すれば取り入れられます。骨格スタイル協会の説明では、ナチュラルさんはワイドパンツやジョッキーブーツなどでボトムに長さやボリュームを足すとバランスよく見えるとされています。ショート丈のアウターの日は、ボトムで全体に長さを出しましょう。コートの丈の選び方は骨格ナチュラルのコートの記事でも紹介しています。

QAラインのスカートは似合いますか?
A

解説によって分かれるところです。アイシービーはAラインスカートを苦手側に挙げる一方、岩崎郁子氏が監修したハルメクの記事では、ギャザースカートで下半身にボリュームが出るAラインシルエットを意識すると、バランスのいい着こなしになるとされています。アイシービーもフレアやプリーツはすすめているので、布の量がたっぷりあるものを選ぶとよいでしょう。

Q骨格ナチュラルかどうか迷うときは?
A

骨格診断は団体によって方法や説明が違い、2つのタイプの特徴が混ざって見える人もいます。Millieの無料の骨格診断で大まかな傾向をつかみ、骨格ストレートとナチュラルの違いの記事も参考にしてください。