茶色の反対色は青の仲間|手持ちの茶色別の選び方と合わせ方
この記事でわかること
- 茶色はオレンジを暗くした色で反対色は青の仲間
- 赤みの茶色は緑寄り、黄みの茶色は紫寄りの青
- 反対色は1〜2割の小物から、白やグレーをはさむ
- パーソナルカラーで選びたい茶色と青が変わる
「茶色の服を着ると、いつも地味で重たい感じになる」。反対色を合わせると垢抜けると聞いても、茶色の反対色が何色なのか、本当に合うのか自信が持てませんよね。サイトによって答えの色名が違って見えるので、どれを信じて服を選べばいいのか、かえって迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこで本記事では、茶色の反対色が青の仲間になる理由と、手持ちの茶色別に合う青の目安を、色の規格をもとにまとめました。自分の茶色が赤寄りか黄寄りかを見るだけで、合わせる青を選びやすくなるはずです。
あわせて、派手に見せない合わせ方やおすすめの組み合わせ、パーソナルカラー別の選び方も同じ流れで解説します。
茶色の反対色は青を中心にした仲間

茶色の反対色は、青緑から紫みの青まで、青を中心にした色の仲間です。茶色はオレンジと同じ色みを暗くくすませた色なので、色を輪の形に並べた図で向かい側にくる青系が反対色になります。
茶色はオレンジを暗くくすませた色
茶色は、オレンジと同じ色みを、暗く・くすませた色です。日本産業規格のJIS Z 8102:2001「物体色の色名」では、茶色を「暗い灰みの黄赤」、オレンジを「あざやかな黄赤」としています。どちらも「黄赤」という同じ色みで、違うのは明るさと鮮やかさだけなのです。
焦茶や栗色も、同じ規格では茶色と同じ「暗い灰みの黄赤」に分けられています。手持ちのブラウンの多くは、オレンジの仲間と考えてよいでしょう。
色相環で向かい側にくるのは青の仲間
色を輪の形に並べた色相環で、オレンジの向かい側にくるのは青や緑みの青です。色相環で向かい合う色は補色と呼ばれ、日本色彩研究所が作った配色の体系「PCCS」でも、主な色の補色を輪の向かい側に置いています。
茶色はオレンジの仲間なので、反対側にくるのも青の仲間です。色彩心理カウンセラーの佑貴つばささんも、ターコイズブルーや水色はオレンジの反対側にあるので茶色と調和すると解説しています。
反対色は補色とほぼ同じ意味で使われる
ふだん使う「反対色」は、補色とほぼ同じ意味だと考えて大丈夫です。デジタル大辞泉や日本国語大辞典は、反対色を互いに補色の関係にある色と説明しています。
一方、色の研究の分野では、赤と緑、黄と青のように打ち消し合う組を「反対色」と呼ぶ説もあります。服の色合わせでは、色相環の向かい側にある色のことだと覚えておけば困りません。この記事では、真向かいの色だけでなく、その近くの色もまとめて反対色として扱います。
手持ちの茶色別に合う反対色の目安

同じ茶色でも、赤みが強いか黄みが強いかで、反対側にくる青は少しずつずれます。赤みの茶色ほど緑寄りの青、黄みの茶色ほど紫寄りの青が反対色の目安です。
| 手持ちの茶色 | 色みの寄り方 | 反対色の目安 |
|---|---|---|
| テラコッタ・赤みの強い茶 | 赤寄り | ティール・ターコイズ |
| キャメル・焦茶・栗色・赤茶 | オレンジの仲間 | 水色・ターコイズ・青 |
| 黄土色・ベージュ | 黄寄り | 青・サックス・ネイビー |
表は、JIS Z 8102の色名とPCCSの色相環の並びをもとに、Millie編集部がまとめた目安です。赤茶は名前に「赤」が付きますが、規格では「つよい黄赤」でオレンジの仲間に入ります。目安以外の青が合わないという意味ではなく、VERYも黄みの茶色は水色と合わせやすいとしていました。
赤みの茶色にはティールやターコイズ
テラコッタのように赤みの強い茶色には、緑みを帯びたティールやターコイズが反対色の目安になります。JIS Z 8102では、テラコッタは「くすんだ黄みの赤」とされ、茶色より赤寄りの色です。
色相環では、赤寄りの色の向かい側は青緑に近づきます。テラコッタのニットやスカートには、青よりも少し緑がかった色を合わせると、反対色らしいメリハリが出やすいでしょう。
キャメルや焦茶には水色や青
キャメルや焦茶、栗色など一般的な茶色には、水色やターコイズ、青がなじみやすい反対色です。JIS Z 8102では、焦茶や栗色は茶色と同じ「暗い灰みの黄赤」、キャメルに近い「らくだ色」は「くすんだ黄赤」とされています。
JIS Z 8102では、水色は「うすい緑みの青」です。緑みの青は、色相環でオレンジの向かい側に近い色です。焦茶のように暗い茶色には、水色のような明るい青を合わせると、色みも明るさも対照的になり、重たさがやわらぎやすくなります。
黄みの茶色にはサックスやネイビー
黄土色やベージュのように黄みの強い茶色には、青やサックス、ネイビーが反対色の目安です。JIS Z 8102では、黄土色は「くすんだ赤みの黄」、ベージュは「明るい灰みの赤みを帯びた黄」とされ、黄色に寄っています。
黄色寄りの色の向かい側は、紫みを帯びた青に近づきます。JIS Z 8102では、ネービーブルー(ネイビー)は「暗い紫みの青」です。黄みのブラウンやベージュの反対色の目安になりますが、暗い色どうしになる黄土色と合わせるときは、白をはさむと重くなりにくいでしょう。
茶色の反対色がサイトごとに違う理由

「茶色の反対色」の答えが、ポリネシアンブルーやターコイズなどサイトによって違って見えるのは、もとにする茶色と使う色相環が違うからです。どの方法でも、答えは青を中心にした仲間に入るでしょう。
「茶色」として選ぶ色が違う
茶色とひと口にいっても、どの色を「茶色」とするかで反対色の答えは変わります。配色を調べられるサイトでは、茶色を特定のカラーコードで指定し、その向かい側の色を答えにしているものもあるのです。
赤みの強い茶色を選べば答えは緑寄りの青に、黄みの強い茶色を選べば紫寄りの青になります。サイトによって答えの色名が違っても、どちらかが間違いというより、出発点の茶色が違うと考えるとよいでしょう。自分の服の茶色が赤寄りか黄寄りかを見るほうが、実際の色合わせには役立ちます。
使う色相環で向かい側が少しずれる
色相環にはいくつかの種類があり、どれを使うかで向かい側の色がわずかにずれます。鹿児島大学の紀要論文によると、PCCSでは心理補色、マンセルでは物理補色を向かい合わせているそうです。心理補色はある色をしばらく見たあとに残像として見える色、物理補色は光を混ぜると白や灰色になる色の組のことです。
日本大百科全書も、残像として見える補色と、光を混ぜて無彩色になる補色は、ほぼ近いものの必ずしも一致しないと説明しています。服を選ぶときは、ぴったり1色を探すより「青の仲間」くらいの幅で考えると、迷いが減るはずです。
反対色を派手に見せない合わせ方

反対色は互いを引き立て合う分、量や鮮やかさを間違えると派手に見えやすい組み合わせです。少しの量から始め、鮮やかさは抑えて明るさに差をつけ、白やグレーをはさむと、大人っぽくなじみやすいでしょう。
反対色は全体の1〜2割の小物から
はじめて反対色を合わせるなら、全体の1〜2割ほどの小物から取り入れると失敗しにくくなります。株式会社ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリWEARの解説では、差し色は全体の1〜2割を目安に1色にしぼり、ほかは白やベージュなどの基本の色でまとめるとよいとしています。
同じ解説は、ブラウンなどアースカラーが中心のコーデには、ターコイズやサックスブルーの差し色をすすめていました。面積が小さく顔から離れた小物なら、鮮やかな補色でも浮きにくいそうです。バッグやストールから試してみましょう。
鮮やかさを抑えて明るさに差をつける
反対色は、鮮やかさを抑えたうえで明るさに差をつけると、色みが反対でもまとまって見えやすくなります。佑貴つばささんは、両方が鮮やかだと服には強すぎるとして、片方を暗く・薄く・濁らせて明るさや鮮やかさに差をつけるか、両方のトーンを落とすようすすめていました。
日本大百科全書の「配色」の項目でも、配色には「統一と変化」のバランスが大切だと説明されています。くすんだ茶色には、くすみブルーのように鮮やかさを抑えた青を選び、明るさで差をつけると合わせやすいでしょう。
白やグレーを間にはさむ
茶色と青の間に白やグレーをはさむと、反対色どうしのぶつかり合いがやわらぎやすくなります。佑貴さんは、配色は3色以内にするとまとまりやすく、白や明るいグレーなどの無彩色を足すとすっきりした印象になると解説しています。
Precious.jpでも、ネイビーとブラウンの組み合わせに白を足すと軽やかになり、グレーのボトムを合わせると濃い色どうしの重さがやわらぐと紹介されていました。インナーや足元に白を入れるだけでも、軽やかな印象に近づくでしょう。
茶色と青のおすすめの組み合わせ

茶色と青を合わせるなら、暗い茶色には明るい青、明るい茶色には深い青のように、明るさに差をつけるのが取り入れやすい方法です。白や質感を足すと、さらに大人っぽくまとまります。
焦茶に水色を合わせて重さを軽くする
焦茶のスカートやパンツには、水色のシャツやニットを合わせると、重たさがやわらぎやすくなります。VERYの記事では、淡い水色は茶色の重さをやわらげるとして、ブラウンコーデに水色を少し入れるだけでこなれた印象になると紹介していました。
鹿児島大学の紀要論文によると、色の重さは主に明るさで決まり、暗い色ほど重く感じられるそうです。焦茶のような暗い茶色に明るい水色を合わせれば、色みだけでなく明るさにも差がつき、軽やかに見えやすいでしょう。
キャメルとネイビーは白を足して軽く
キャメルのコートやニットにネイビーを合わせるなら、白を足すと品よく軽やかにまとまりやすくなります。Precious.jpは、上品なネイビーとリッチなブラウンの組み合わせを、白を足して軽やかにするコーデとして紹介しています。松本英恵さんも、青系の色はベージュやキャメルと組み合わせると素敵だと書いていました。
BAILAでも、スタイリストの福田亜矢子さんが、紺のブレザーとブラウンを合わせたトラッドなスタイルを、透け感のあるスカートでやわらげる着こなしを提案していました。通勤服なら、白いシャツをはさむのが手軽でしょう。
コーヒーブラウンにターコイズで上品に
深いコーヒーブラウンにターコイズやティールブルーを合わせると、落ち着いた中に華やかさも感じられる配色になりやすいでしょう。松本さんは、イエベ秋向けの配色例として、コーヒーブラウンとターコイズ、ティールブルーの組み合わせを「粋で上品」なイメージと紹介しています。
ターコイズは鮮やかな色が多いので、ストールやピアス、バッグなど小さな面積から取り入れると浮きにくいでしょう。茶色の服に青い小物を1つ足すだけでも、いつもの組み合わせが新鮮に見えるはずです。
パーソナルカラー別に選びたい茶色と青

茶色も青も、パーソナルカラーによって取り入れやすい色みが変わります。イエベは黄みのある茶色と緑みの青、ブルベ夏はピンクみやグレーみの茶色とやわらかな青、ブルベ冬は黒に近いブラウンと濃い青が、得意になりやすい組み合わせです。
| タイプ | 取り入れやすい茶色 | 取り入れやすい青 |
|---|---|---|
| イエベ春 | キャメル・ゴールデンブラウン | アクアブルー・明るい青 |
| イエベ秋 | コーヒーブラウン・ダークチョコレート | ティールブルー・ターコイズ・鉄紺 |
| ブルベ夏 | ローズブラウン・ピンクみのココア | パウダーブルー・スカイブルー |
| ブルベ冬 | 黒に近いブラウン | ダークネイビー・ロイヤルブルー |
表は、カラーコーディネーターの松本英恵さんによるAll Aboutのタイプ別の解説をもとに、Millie編集部がまとめました。どれも目安で、ほかの茶色や青が使えないという意味ではありません。
イエベは黄みの茶色と緑みの青
イエベさんは、黄みのある茶色に、緑みや黄みを帯びた青を合わせると、顔色となじみやすくなります。松本さんの解説では、イエベ秋は青みの強い色が難しく感じやすい一方、ティールブルーやターコイズ、鉄紺のような暖かみのある青は得意な色に挙がっていました。
イエベ春は、キャメルやゴールデンブラウンに、アクアブルーや明るい青が挙げられています。茶色の反対側にくる緑みの青と重なるので、反対色コーデを楽しみやすいタイプでしょう。くわしくはイエベに似合う色の記事も参考にしてください。
ブルベは夏と冬で選ぶ茶色と青が違う
ブルベさんは、夏と冬で取り入れやすい茶色と青の方向が違います。松本さんの解説では、ブルベ夏はローズブラウンやピンクみのココアに、パウダーブルーやスカイブルーなど、やわらかな青が挙がっていました。
ブルベ冬は、黒に近いブラウンと、ダークネイビーやロイヤルブルーがそれぞれ得意な色に挙がっています。暗い色どうしを合わせるときは、白をはさむと重くなりにくいでしょう。茶色そのものの選び方はブルベに似合うブラウンの記事で紹介しています。
まとめ
茶色はオレンジを暗くくすませた色なので、反対色は青を中心にした仲間になります。赤みの茶色には緑寄りの青、黄みの茶色には紫寄りの青を選び、小物から少しずつ取り入れるのがコツです。鮮やかさを抑えて明るさに差をつけるか、白やグレーをはさむと、派手に見えにくくなります。
まずは手持ちの茶色の服に、青い小物を1つ足してみてください。自分に合う茶色や青を知りたいときは、無料のパーソナルカラー診断で傾向を確かめられます。
Questions & answers
茶色の反対色のよくある質問
茶色の反対色について、よく聞かれる3つの疑問をまとめました。
Qベージュの反対色も青?
ベージュの反対色も、青の仲間と考えてよいでしょう。佑貴つばささんは、ベージュは明るくした茶色なので、ターコイズや水色とも同じように合うと解説しています。ベージュは黄みが強めなので、少し紫寄りの青やサックスも合わせやすい色です。
Q髪の赤みを抑えるのも反対色の考え方?
近い考え方です。ホーユーのCIELOは、アッシュ系の白髪染めに入っている青系の色が、髪の赤みやオレンジみを打ち消すと[説明しています](https://www.cielo.jp/selfcolor-navi/shiragazome-ash/)。暖色の反対側にある青を使う点が、反対色の考え方と重なります。ただし仕上がりは髪質や明るさで変わるので、美容師に相談すると安心です。