低身長の50代が選びやすいブランド・売り場6つ|丈とサイズの見方

ハンガーに並ぶベージュのコートとニット

この記事でわかること

  • S・M・Lは身長154〜162cmが基本
  • 小柄専門・小柄ライン・小さいサイズの3タイプ
  • 号数は幅の目安。丈は股下のcmで確かめる
  • お直しすると返品できない店もある

「小柄向けの服は若い人向けに見えるし、ミセス向けの服は丈もサイズも大きすぎる」。低身長の50代になると、どのブランドなら年相応に上品で、しかも丈が合うのか、迷う場面が増えてきますよね。通販で頼んだパンツの裾が長すぎて、結局お直しに出した、という経験はありませんか。

そこで本記事では、50代の低身長さんが選びやすいブランドと売り場6つを、身長の目安・価格・返品の条件で比べられる表と一緒にまとめました。丈まで小柄向けに作るブランドと、いつものブランドを小さいサイズで選べる店に分けているので、自分に合う買い方から探せます。

あわせて、通販で丈とサイズを外さない確かめ方や、すっきり見せやすい着こなしも同じ流れで紹介します。

低身長の50代に既製服が合いにくい理由

木製のハンガーに掛かった服

服のS・M・Lの表示は身長154〜162cmの人を前提にしているため、150cm前後では丈が余りがちです。さらに、若い人の体を基準にした型紙では、50代の体つきに合わないこともあります。

S・M・Lは身長154cm以上が前提

婦人服のサイズの目安になる日本産業規格では、S・M・Lなどの表示は身長154〜162cmの人が基本です。SやSSを選んでも、丈は154cm以上の人に合わせた長さのままになりがちです。カケンテストセンターの解説によると、同じ規格は身長を142cm・150cm・158cm・166cmに分けています。150cmの区分には「P」の記号を使うと、日本ファッション教育振興協会の資料は説明しています。

厚生労働省が2024年に行った国民健康・栄養調査では、身長を測った50代女性1,189人の平均が157.6cmでした。150cm前後の方は平均より7cmほど低く、売り場の多くの服とずれが出やすいと考えられます。丈が合わないのは体型のせいではなく、服の基準が154cm以上を前提にしていることが大きな理由です。

若い人向けの型紙は50代の体に合わないことも

小柄向けの服でも、若い人の体を基準に作られていると、50代の体には合わない場合があります。共立女子大学の小松千佳氏が2023年にまとめた博士論文の要旨によると、この研究は40代・50代の女性の体を立体的に測ったものです。その結果、体つきの個人差が大きく、若い女性の型紙をもとにした服では不具合が見られました。

この研究は小柄な人に絞ったものではありませんが、丈だけでなく、ウエストやバストのゆとりも50代に合わせたブランドを選ぶ意味を示しています。次の章から、丈と年代の両方を意識したブランドを紹介します。

50代の低身長さん向けブランド・売り場6つ

白い店内のラックと姿見

50代の低身長さんが選びやすいのは、丈まで小柄向けに作るブランドと、いつものブランドを小さいサイズで選べる店の2つの方向です。下の表で、6つのブランドと売り場の違いをまとめて比べられます。

ブランド・売り場タイプ対象の目安価格の例返品
セントルーニー小柄専門身長148〜152cm18,700〜29,700円到着後7日以内に返送
エストラータ小柄専門身長150cm前後9,900〜55,000円到着後7日以内
エルコトナ大人向けの小柄ライン身長152cm前後2,376〜10,450円7日以内
オンワード S Selection小さいサイズ1〜7号14,960〜54,890円到着後7日以内
三越伊勢丹の小さいサイズ小さいサイズ3〜7号5,676〜66,000円到着後7日以内
ドゥクラッセ小さいサイズXS・5号から3,289〜12,771円理由を問わず可

価格は、2026年10月12日に各公式通販で表示されていた税込価格の例で、セール価格を含むものがあります。号数やXSは胸まわりなどの幅の目安で、丈の短さを示すものではありません。未使用であることや送料の負担、返品できない商品など、返品の条件は店ごとに違うため、買う前に各店の案内で確かめてください。

ブランドは作り方で3つのタイプに分かれる

低身長さん向けのブランドは、小柄専門、大人向けブランドの小柄ライン、小さいサイズの3タイプに分かれ、どこまで体に合わせて作るかが違います。小柄専門のセントルーニーは、公式サイトで、着丈だけでなくウエストの位置や肩幅、ポケットの位置まで小柄な女性に合わせて作ると説明しています。

一方、5号やXSといった小さいサイズは胸まわりなどの幅が小さいサイズで、丈は短いとは限りません。丈やシルエットまで任せたいなら小柄専門や小柄ラインを選びましょう。百貨店ブランドの雰囲気が好きなら、小さいサイズを選んで丈をお直しする方法が合っています。

6つのブランドと売り場を選んだ基準と調査時点

この記事では、次の3つをすべて満たすブランドと売り場を、タイプ別に並べて紹介しています。並び順はおすすめの順番ではありません。

  1. 公式に小柄向けや小さいサイズを示している
  2. 大人の女性向けの品ぞろえがある
  3. 公式通販で買えて返品の条件が分かる

内容は2026年10月12日時点の各公式サイトの情報です。品ぞろえや価格は変わることがあるので、購入前に公式サイトで最新の情報を確かめてください。年代の表記がない小柄向けブランドは、よくある質問で紹介します。

丈まで小柄向けに作られたブランド3つ

窓辺に掛けたクリーム色のニット

丈まで小柄向けに作られているのは、セントルーニー、エストラータ、エルコトナの3つです。どれも身長150cm前後を基準にしているので、裾上げなどのお直しの手間を減らしやすくなります。

セントルーニー|148〜152cm向けに設計

兵庫県芦屋発のST.ROONEY(セントルーニー)は、身長148〜152cmの女性に絞って服を作る小柄専門ブランドです。多くの商品はXSにあたる150cm基準の1サイズで、ジャケットなど一部の商品にはSサイズもあります。合う身長の範囲は商品ページごとに示され、たとえば146〜155cmです。

公式LINEでは「小柄な大人の女性に特化した」ブランドと紹介しており、上品なデザインに加えて、卒業式や結婚式で着られるセレモニー服もそろうのが特徴です。通販だけでは不安な方には、2026年11月5〜7日に東京・青山で開く期間限定の店が、サイズ感を試着で確かめる機会になります。

エストラータ|大人の小柄女性のためのブランド

STRATA(エストラータ)は、小柄向けブランドのCOHINAを運営する株式会社EGBAが、2022年に大人の小柄女性向けに立ち上げたブランドです。同社の2026年2月の発表でも、大人の小柄女性のためのブランドと説明しています。

商品はCOHINAと共通の公式サイトで買え、XS・Sのサイズに加えて、丈が短いshortと標準のregularを選べる服もあります。同じ会社のCOHINAとは別に、大人の小柄女性に向けて作られている点が特徴です。

エルコトナ|大人向けブランドの低身長サイズ

Elkotona(エルコトナ)は、40〜50代を中心とした大人の女性向けブランドElura(エルーラ)の、身長152cm前後向けのシリーズです。2020年に始まり、膝や股上の位置を小柄な体に合わせて調整していると報じられています。

Eluraの公式通販では、パンツを中心に「低身長サイズあり」と書かれた服が選べます。公式のサイズ表では、2026年8月発売のワイドパンツの股下が、通常サイズの68.5cmに対して低身長サイズは62.5cmです。大人向けのデザインのまま、丈や股上を小柄向けに合わせたサイズを選べるので、若作りに見えないか心配な方にも選びやすいでしょう。

いつものブランドを小さいサイズで選べる店3つ

紺色の紙のショッピングバッグ

いつものブランドを小さいサイズで選べる店は、オンワードのS Selection、三越伊勢丹の小さいサイズの婦人服、ドゥクラッセの3つです。大人向けのデザインから選べる一方で丈は長めのこともあるため、商品ページの寸法を見て、必要ならお直しで合わせましょう。

オンワード|23区など5ブランドの1〜7号

オンワードの公式通販にあるS Selectionでは、23区や組曲、自由区など5ブランドの小さいサイズを、1号から7号までまとめて探せます。百貨店の小さいサイズ売り場で働く、身長140〜158cmのスタッフの着こなしを見られるのも便利です。

たとえば23区 Sのストレッチ素材のワイドパンツは、股下が65.5〜65.8cmで、裾上げにも対応しています。裾上げはシングルで税込990円ですが、裾上げを申し込んだ商品は返品できない点に気をつけましょう。

三越伊勢丹|百貨店ブランドの3〜7号が集まる

三越伊勢丹のオンラインストアの小さいサイズの婦人服では、3号から7号を中心に、百貨店でなじみのあるブランドの服をまとめて探せます。23区 S、インディヴィ S、コムサのSサイズ、シビラなどが並び、カジュアルからフォーマルまで幅広い品ぞろえです。

子どもの行事や会食など、きちんとした場の服を百貨店の品質で探したい方に向いています。返品は到着後7日以内の連絡が必要で、未使用でタグがそのままのものに限られ、交換は受け付けていないので注意してください。

ドゥクラッセ|40・50代向けで丈詰めも頼める

DoCLASSE(ドゥクラッセ)は、40代・50代の大人の女性に向けたカタログ通販で、裾上げや丈詰めを1点税込660円で頼めます。レディースは最大で、XSにあたる5号からXXLにあたる15号までの6サイズがそろいます。

ただし、サイズ表は身長153〜165cmを前提にしているため、XSでも丈は長めです。お直しを使う前提で、肩や身幅の合う服を選ぶとよいでしょう。どんな理由でも交換・返品を受け付けていますが、お直し代は戻らない点は覚えておきましょう。

通販で丈とサイズを外さない確かめ方

白いメジャー

通販では、胸まわりなどの幅は号数やS・Mの表示で、丈は股下や着丈のcmで、と2段階に分けて確かめると失敗が減ります。商品写真のモデルの身長と、返品やお直しの条件も買う前に見ておきましょう。

幅は号数、丈は股下や着丈のcmで確かめる

号数やS・Mの表示で分かるのは主に胸まわりなどの幅なので、丈は商品ページの股下や着丈のcmで確かめましょう。たとえば「9R」の9はバスト83cm、Rは身長158cmを表すと、日本ファッション教育振興協会の資料は説明しています。三陽商会のサイズ表のように、小さいSSでも身長153〜158cmを想定している例もあります。

株式会社NEXERと大きいサイズ・ぽっちゃりさん向けのレディースファッション「Re-J&SUPURE」が2026年2〜3月に全国の女性250人へ行ったインターネット調査では、63.6%がサイズが合わないと感じた経験がありました。そのうち34.0%が、合いにくい部位にパンツの丈を挙げています。よく履くパンツの股下を一度測っておき、商品の股下と比べると、届いたときの丈を想像しやすくなります。

商品写真はモデルの身長と着用サイズを見る

商品写真を見るときは、モデルの身長と着用サイズを確かめ、自分と身長が大きく違う写真は丈の参考にしないようにしましょう。オンワードの23区 Sの商品ページでは、写真のモデルは身長166〜177cmで、実際のサイズは実測を見るよう注意書きがあります。

反対に、COHINAの商品ページはスタッフの身長や股下、着用サイズまで載せており、セントルーニーも身長148〜152cmのモデルを起用しています。自分に近い身長の人が着た写真がある店ほど、届いたときの丈を想像しやすいでしょう。

返品の期限とお直し後の扱いを先に見る

返品の期限は到着後7日以内の店が多く、裾上げなどのお直しをすると返品できない、またはお直し代が戻らない店もあります。消費者庁の案内によると、通販の返品の条件はお店ごとに決められ、表示がない場合は、受け取った日を含めて8日以内なら送料を自分で負担して返品できます。

丈が気になる服は、お直しを申し込まずに届いた状態で試着し、合う長さを確かめてから裾上げに出すと安心です。返品の送料や手数料も店ごとに違うので、注文の前に確かめておきましょう。

50代の低身長さんがすっきり見せやすい着こなし

白い部屋の姿見と机

丈の合う服を選んだら、体のどこにボリュームがあるかで着こなしを変えると、さらにすっきり見えやすくなります。下半身が気になるなら脚を長く、上半身が気になるなら全身を縦長に見せるのが基本です。

下半身が気になるならハイウエストで脚長に

お腹やお尻、太ももが気になるなら、ウエスト位置の高いボトムに、トップスを入れるか短めの羽織りを合わせると、脚が長く見えやすくなります。All About でレディースファッションガイドを務める久野梨沙氏も、2017年の記事で小柄な人のワイドパンツの着こなしとして、この方法を紹介しています。

お腹まわりが気になってトップスを入れにくい方は、前だけを軽く入れる着方から試すと取り入れやすいでしょう。脚を長く見せる比率のコツは低身長さんの脚長コーデで、パンツ選びは低身長さんのワイドパンツの選び方で詳しく紹介しています。

上半身が気になるなら同じ色でつなげて縦長に

肩や二の腕が気になるなら、すとんと落ちるストレートのパンツに、トップスと近い色を合わせて縦の線をつくると、全身がほっそり見えやすい着方です。前述の久野氏は、ロングカーディガンやストールで縦の線を足す方法も挙げ、どちらの着方が合うかは全身鏡で両方試すようすすめています。

靴とボトムの色をそろえるのも、脚を長く見せる工夫としてスタイリストが紹介している方法です。ヒールの高い靴が疲れる日でも、色をつなげるだけでも、足元までつながって見えやすくなります。50代の服選び全体の考え方は、50代ファッションの基本も参考にしてください。

まとめ

低身長の50代に服が合いにくいのは、S・M・Lが身長154cm以上を前提にしていることや、若い人向けの型紙が体に合わないことが重なるためです。丈まで任せたいなら小柄専門ブランド、好きな百貨店ブランドがあるなら小さいサイズとお直しを組み合わせましょう。通販では、股下や着丈のcmと返品の条件を買う前に確かめておくと安心です。

まずは、よく履くパンツの股下を測り、比較表のブランドで同じ長さの服を探してみてください。似合う形の傾向を知りたいときは、無料の骨格診断が手がかりになります。

Questions & answers

低身長ブランドと50代のよくある質問

50代の低身長さんがブランド選びで迷いやすい、3つの疑問への答えをまとめました。

Qプチプラで選べる低身長向けブランドは?
A

紹介した中では、エルコトナとドゥクラッセに手ごろな価格の服が多くそろいます。年代の表記はありませんが、ニッセンの[Petitjo(プッチージョ)](https://www.nissen.co.jp/s/petitjo/)も身長150cm前後向けのシリーズで、税込1,600円ほどからの服があります。

Qお直しと小柄専門ブランドはどちらがいいですか?
A

丈だけが長いパンツやスカートなら、裾上げなどのお直しで十分なことが多いでしょう。肩や袖、ウエストの位置が関わるジャケットやワンピースは、丈を詰めると形が変わりやすいので、小柄向けに作られた服を選ぶほうが合わせやすくなります。

Q40代でも同じブランドを選べますか?
A

選べます。エルコトナのもとになるEluraは40〜50代を中心とした大人の女性向け、ドゥクラッセも40代・50代向けです。オフィス向けのきれいめ服を探すなら、身長155cm以下の女性に向けた[Sirin(シリン)](https://sirin.jp/pages/concept)も候補になります。