首が太く見える理由と対策|首元がすっきり見える服とネックレス

白い布の上に置いたパールのネックレス

この記事でわかること

  • 首まわりはのど仏のすぐ下で測り、数字は目安に
  • 首元は縦に開いたVネック・Uネックを
  • ネックレスは鎖骨の下からみぞおちあたりまで
  • 詰まった首元は高さを下げ、Vの線を足す

「首が太くて、タートルネックを着ると顔まで大きく見える気がする」。首元が詰まった服やネックレスがしっくりこないと、何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。生まれつきなのか、姿勢やむくみのせいなのかも分からず、もどかしく感じている方もいるかもしれません。

そこで本記事では、首まわりの測り方と目安、首が太く見える理由、すっきり見えるネックラインの選び方をまとめました。ネックライン別のコツやネックレスの長さも、表でひと目で比べられるはずです。

あわせて、骨格タイプ別の首元の選び方や、髪型・毎日の姿勢で首まわりを軽く見せるコツも同じ流れで紹介します。

首が太いかどうかを測って鏡で確かめる方法

色とりどりのテープメジャー

首が太いかどうかは、メジャーで首まわりを測り、鏡で首の長さや肩の厚みを見ると見当がつくでしょう。ただし「何cm以上なら太い」という決まった基準はないので、数字は目安として使いましょう。

測るところ測り方の目安参考の値
首まわりのど仏のすぐ下を一周平均30.65cm
首の付け根まわり首の付け根に沿って一周平均38.30cm
首の長さ鎖骨の間からあご下まで平均8.58cm

参考の値は、産業技術総合研究所の「AIST人体寸法データベース1991-92」(1992年に工業技術院製品科学研究所〈当時〉が18〜29歳の女性約200人を計測)の平均です。30〜40代の値ではないので、あくまで目安として見てください。

首まわりはのど仏のすぐ下で測る

首まわりは、のど仏のすぐ下で、首の向きに直角になるようにメジャーを一周させて測ります。産業技術総合研究所の人体寸法データベースでも、首まわりは「のどぼとけの直下の高さで頸の長軸に直交するように測った頸の周長」と説明されています。

背すじを伸ばして正面を向き、力を抜いた状態で測りましょう。同データベースの解説書でも、女性はのど仏の位置そのものが決めにくいとされています。自分で測ると多少ずれるので、数字は目安として見てください。

18〜29歳女性の首まわりは平均30.65cm

産業技術総合研究所のデータベースによると、1992年に工業技術院製品科学研究所(当時)が18〜29歳の女性202人を計測した首まわりの平均は30.65cmでした。同じデータで、真ん中の8割の人は29.0〜32.5cmの範囲に入っています。

首まわりは個人差が大きく、同じ年代でも数cmの幅があるのが普通です。測った数字がこの範囲から少し外れていても、それだけで「太い」と決めつけなくてかまいません。

数字より首の長さと肩の厚みの見え方で判断

数字よりも、鏡で見たときに首が短めに見えるか、肩まわりに厚みがあるかで判断すると、服選びに生かしやすくなります。首が太く見える悩みは、首まわりの数字だけでなく、首の長さや肩・胸元とのバランスで決まることが多いためです。

正面と横から鏡を見て、あごから鎖骨までの距離が短く感じるか、首の筋や鎖骨がはっきり見えるかをメモしておきましょう。この見え方が、次の章以降のネックラインやアクセサリー選びの手がかりになります。

首が太く見える理由と顔の見え方への影響

ハンガーに並んだベージュのニット

首の太さや長さはもともと人によって違い、体重の増減とも関係します。首まわりが詰まって見えると顔の幅まで太く見えやすいので、首元の見せ方を整える意味は大きいでしょう。

首の形や太さは人によって違う

首の形や太さ、長さは、年齢や性別、そして一人ひとりで違うのが当たり前です。日本大百科全書(ニッポニカ)の「首」の項目も、首の形や外見は年齢や男女、個人によっても差があると説明しています。

首の骨はだれでも7個ですが、そのまわりの筋肉や脂肪のつき方で見え方が変わります。同じ項目では、首の横を走る筋肉の盛り上がりは、やせている人でとくに目立つとも書かれていました。

首まわりは体重とも関係する

首まわりの太さは、体重や体格とも関係しています。イスラエルの家庭医療クリニックで1998年に979人を測った研究では、女性の首まわりと体格指数(BMI)の間にはっきりした関係が見られました。

日本でも、2014〜2016年に女性1,633人を計測したデータを分析した研究で、年代が上の人ほど首の付け根まわりが大きい傾向が示されています。年齢とともに首元の印象が変わったと感じるのは、珍しいことではありません。

首が太く見えると顔も太く見えやすい

首が太く見えると、顔の幅まで太く見えやすいと説明されています。大阪大学の森川和則氏の2012年の論文は、同じ顔で首の形だけを変えた図を示し、首が細長いほうが顔も細く、首が太いほうが顔も太く見えるという解説です。

この論文は、明るめのタートルネックを着ると首がとても太く見え、顔まで太く見えることにも触れています。図による説明で量を測ったものではありませんが、首元の見せ方が顔まわりの印象につながることは覚えておくとよいでしょう。

首元がすっきり見えるネックラインの選び方

ラックに掛けた色違いのタートルネック

首元は、縦に開いた形を選ぶとすっきり見えやすくなります。詰まった首元の服も、重ね方や高さを工夫すれば取り入れられます。

ネックライン首元の見え方着るときのコツ
Vネック・Uネック縦に開いてすっきりそのまま一枚で
スクエアネック鎖骨まわりが見えるそのまま一枚で
クルーネック首元が丸く詰まる前を開けた羽織りを重ねる
ボートネック横に広く浅い長めのネックレスを足す
タートルネック首が覆われる折り返して高さを下げる

表は、服飾の用語集や骨格診断の専門家の解説をもとにMillie編集部がまとめた目安です。

VネックやUネックは首元に縦の余白をつくる

VネックやUネックのように首元が縦に開いた形は、首まわりに余白ができて、すっきり見えやすくなります。大学教員が監修するFASHIONSNAPの用語集でも、Vネックは首元が開くため顔がすっきりした印象に見えやすいと説明されています。

深めにくられたUネックも、同じ用語集で首を長く見せると説明されている形です。どちらも実験で測った結果ではありませんが、首元の詰まりが気になる日の一枚として選びやすいでしょう。

クルーネックやボートネックは重ね着で調整

首元が丸く詰まったクルーネックや、横に広く浅いボートネックは、一枚で着るより重ね方で縦の線を足すと取り入れやすくなります。ZOZOの骨格ストレートのニット解説でも、詰まった首元のニットを一枚で着ると上半身が大きく見えることがあると紹介されています。

前を開けたカーディガンやジャケットを重ねると、首元から胸元にかけてVの形の余白が生まれるでしょう。手持ちのクルーネックをすぐに手放さなくても、羽織りや長めのネックレスで印象は変えられるはずです。

タートルネックは高さを下げてVの線を足す

タートルネックを着たい日は、首元の高さを下げるか、重ね着でVの線を足すと、首が詰まって見えにくくなるでしょう。前出のZOZOの冬服の解説は、タートルネックを着るなら長めのネックレスやベストを重ねてVラインを作る方法をすすめています。

骨格診断の専門家が監修したBAILAの記事でも、首元を覆いきらないプチハイネックなら軽さが出て顔まわりがすっきり見える、という紹介です。タートルは顔より明るすぎない色を選び、ネック部分を内側に折り返して高さを抑えるのも一つの方法です。

ネックレスとイヤリングで縦の線をつくる

白い背景に置いたシルバーのチェーンネックレス

ネックレスは鎖骨の下に届く長めのものを選ぶと首元に縦の線ができやすく、イヤリングは耳元に視線を集める助けになります。手持ちの短いネックレスも、合わせる服しだいで生かせます。

呼び名長さの目安落ちる位置
チョーカー30〜45cm前後首に沿う
プリンセス41〜50cm鎖骨のあたり
マチネー60〜65cm胸元
オペラ80〜90cm胸の下あたり

長さは一般社団法人日本真珠振興会の解説とKOMEHYO、落ちる位置は高島屋とKOMEHYOの説明をもとにした目安です。チョーカーは日本真珠振興会では40〜45cm前後、KOMEHYOでは30〜40cmとされるなど、呼び名ごとの長さはお店によって幅がある点に注意してください。

ネックレスは鎖骨の下に届く長さが目安

首元の詰まりが気になるなら、ネックレスは鎖骨の下からみぞおちあたりまで届く長さを選ぶと、首から胸にかけて縦の線ができやすくなります。三越伊勢丹の骨格診断特集でも、骨格ストレートさんのネックレスは「みぞおちに届く長さがグッドバランス」と紹介されています。

日本真珠振興会によると、基本の長さとされるのはチョーカー(40〜45cm前後)です。首に沿うように収まる長さなので、首まわりを長く見せたい日はもう一段長いものを試してみてください。

手持ちの短いネックレスは服との合わせで生かす

手持ちの短めのネックレスは、VネックやUネックなど首元の開いた服と合わせれば、首元に余白を残したまま使えます。KOMEHYOのスタッフは、45cmくらいだと鎖骨のあたりにかかり、ペンダントトップが付くと短めの印象になると説明しています。

高島屋の解説のとおり、アジャスターで長さを調節できるネックレスなら、服に合わせて少し長めにするのも手軽な方法です。詰まった首元の服に重ねるときは、短いものより長いものを選ぶとまとまりやすいでしょう。

イヤリングで耳元に視線を集める

イヤリングやピアスは、大ぶりで揺れるデザインなどで耳元に視線を集めると、首元の詰まりから目をそらしやすくなります。大阪大学の森川和則氏が監修した2018年のゼクシィの記事でも、デコルテを開けて揺れる大ぶりのイヤリングで視線をそらす方法が「短め首」向けに紹介されています。

一方、骨格スタイル協会のコラムが骨格ストレートさんにすすめるのは、耳から下がって揺れないタイプです。揺れるか揺れないかは、骨格タイプや好みで選んでかまいません。縦長のデザインは首元に縦の線をつくりやすい、というのがMillie編集部の目安です。

骨格タイプで変わる首元の選び方

ラックに掛けたベージュのニットと服

首が太いと感じる理由は、骨格タイプの説明によってもさまざまです。「首が太い=骨格ストレート」と決めつけず、自分の首まわりがどちらの説明に近いかで首元を選ぶと迷いにくくなります。

首が短めで肩に厚みがあるタイプは首元を開ける

首がやや短めで肩まわりに厚みがあるタイプは、首元を縦に開けた服を選ぶとすっきり見えやすいとされています。一般社団法人骨格スタイル協会のセルフチェックでは、「首はやや短め、肩まわりに厚みがある」はストレートの特徴で、同協会の解説がすすめるのは、デコルテ周りをすっきり見せるVネックです。

骨格ストレートさん向けの詳しい選び方は、ネックレスの記事とトップスの記事も参考にしてください。

首の筋がしっかり見えるタイプはゆとりを

首は長めでも、首の筋がしっかり見えるタイプは、首元にゆとりのある服やストールも合わせやすいとされています。同じセルフチェックでは「首は長めで、首の筋がしっかり見える」はナチュラルの特徴とされ、骨格診断アナリスト協会の自己診断でも「太くて筋が目立つ」という選択肢は、ナチュラルの結果につながる作りでした。

骨格スタイル協会の解説では、首回りにボリュームのあるストールやスヌードを合わせる着こなしが紹介されています。骨格診断は民間の団体ごとに説明が異なる分類なので、無料の骨格診断で大まかな傾向をつかんでから選ぶと、首元選びの手がかりになるでしょう。

髪型と毎日の姿勢で首まわりを軽く見せる

べっ甲柄のヘアクリップ

服や小物に加えて、髪型と毎日の姿勢も首まわりの印象に関わります。首元に余白をつくる髪型と、前かがみをためない習慣を取り入れてみましょう。

首元に髪のかたまりを置かない

髪は首元にかたまりを置かず、後ろでまとめるなどして首まわりに余白をつくると、すっきり見えやすくなります。ホーユーのLICOLOで美容師が解説した記事でも、髪をまとめ上げると重く詰まった首元の印象をすっきり見せられると紹介されています。

前出の森川氏の論文によると、ショートボブは横幅のあるボブとの対比で、あごや首を細く見せているそうです。ただ、ショートにするかどうかは顔立ちや好みで決めてかまいません。

画面の高さと休憩で前かがみをためない

デスクワークやスマホで頭が前に出る時間が長い人は、画面の高さと休憩を見直して、前かがみの姿勢をためないようにしましょう。厚生労働省の情報機器作業のガイドラインは、首のこりや痛みは頭の前傾が大きくなると増えるといわれているとし、画面の上端を目の高さかやや下にすることをすすめています。

名古屋女子大学(現・名古屋葵大学)が2014年に紀要で発表した研究では、同大学の18〜19歳の新入生の首の前への傾きが、30年前の94人の平均14.72度から近年の82人では20.00度へ大きくなっていました。姿勢を整えて首が細くなるとまでは言えませんが、首まわりの重さをためにくい習慣として続けてみてください。

まとめ

首が太く見えるのは、首の形や長さ、肩まわりとのバランス、体格などが重なったもので、センスの問題ではありません。首元はVネックやUネックなど縦に開いた形を選び、ネックレスは鎖骨の下に届く長さで縦の線をつくりましょう。詰まった首元の服も、羽織りや高さの調整で取り入れられます。

まずは鏡の前で、首の長さと肩の厚みの見え方を確かめてみてください。自分の骨格タイプの傾向も知りたいときは、無料の骨格診断が首元選びの手がかりになります。

Questions & answers

首が太い人のよくある質問

首が太いと感じる人が迷いやすい、3つの疑問への答えをまとめました。

Q首を細くするストレッチはありますか?
A

ストレッチで首まわりが細くなるとまでは言い切れません。2018年に発表された[研究のまとめ](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30107937/)では、7つの研究(計627人)をもとに、頭が前に出た姿勢の角度は運動で変わりうるとされましたが、首の太さを測ったものではありません。服や小物で見え方を整えつつ、こりをためない習慣として続けるのがおすすめです。

Q首まわりが夕方に重く感じるのはなぜですか?
A

画面をのぞき込むような前かがみの姿勢が続くと、首のこりが増えやすいためと考えられます。厚生労働省の[情報機器作業のガイドライン](https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf)も、首のこりや痛みは頭の前傾が大きくなると増えるといわれていると説明しています。首の前側が腫れてきた、しこりがあるといった場合は、服装の工夫ではなく医療機関に相談しましょう。

Q首が太くてもチョーカーはつけられますか?
A

つけられます。真珠の業界でいうチョーカーは40〜45cm前後の基本の長さで、VネックやUネックなど首元の開いた服と合わせれば取り入れやすくなります。首にぴったり沿う30〜40cmほどの短いものは首元が詰まって見えることがあるので、アジャスターで少し長めにするか、長めのネックレスと重ねるのも一つの方法です。