顔の骨格の種類と見分け方|輪郭別に似合う髪型・メイクのコツ

メイクブラシとドライフラワー

この記事でわかること

  • 顔の骨格は額・頬骨・あごの骨でできた輪郭の土台
  • 離れて撮った正面と斜めの写真で型を見分ける
  • 足りないラインを髪型とメイクで足すのが基本
  • 年齢の変化は骨だけでなく脂肪や肌も関わる

「顔の骨格が分かれば、似合う髪型やメイクが見つかるのかな」。写真に写った輪郭が前より四角く見えたり、頬骨が目立って見えたりして、何から直せばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。体の骨格診断や顔タイプ診断®と何が違うのか分からない、という戸惑いも重なります。

そこで本記事では、顔の骨格の見分け方と、輪郭の型ごとに取り入れやすい髪型・メイク・眼鏡の選び方をまとめました。写真で確かめる手順と型の早見表があるので、自分の輪郭の特徴を言葉で説明しやすくなります。

あわせて、年齢で輪郭の見え方が変わる理由や、マッサージ・食いしばりについての疑問も同じ流れで解説します。

顔の骨格と体の骨格診断の違い

木のくしとヘアアクセサリー

顔の骨格は、額や頬骨、あごの骨の形のことで、顔の輪郭を決める土台です。体のラインを見る骨格診断や、顔の印象を見る顔タイプ診断®とは、見ている場所が違います。

見るもの見る場所分かること
顔の骨格額・頬骨・あごの幅と形髪型・メイク・眼鏡の選び方
体の骨格診断体の質感やライン似合う服の形と素材
顔タイプ診断®輪郭やパーツの特徴似合う服のテイストや髪型

表は、日本形成外科学会・一般社団法人骨格診断アナリスト協会・日本顔タイプ診断協会の説明と、ホーユー・資生堂・眼鏡市場の顔型別の解説をもとにした目安です。

顔の骨格は額・頬骨・あごの骨の形

顔の骨格は、額の骨や頬骨、上あごと下あごの骨などでできていて、その形が輪郭の土台になります。日本形成外科学会の顔面骨の解説も、顔の骨は顔の形と働きに大切な役割を果たしていると説明しました。

輪郭の見え方には、骨の上にある筋肉も関わっています。日本歯科医師会の解説によると、歯を食いしばったときにあごの外側で硬くなるのが「咬筋」という筋肉です。エラのあたりを見るときは、骨の角と、この筋肉の位置を分けて触ってみると違いが分かりやすいでしょう。

体の骨格診断や顔タイプ診断®とは見る場所が違う

同じ「骨格」という言葉でも、体の骨格診断と顔の骨格は見ている場所が違うため、別々に確かめるものです。一般社団法人骨格診断アナリスト協会は、骨格診断を、体の質感やラインから体型をきれいに見せるデザインと素材を知る方法と説明しています。

日本顔タイプ診断協会の顔タイプ診断®は、輪郭やパーツの特徴から似合う服のテイストを分析する理論です。体のタイプはMillieの骨格診断で確かめられ、顔タイプ診断®の考え方は解説記事で紹介しています。

自分の顔の骨格タイプを見分ける方法

丸い鏡のある洗面台と観葉植物

顔の骨格タイプは、離れた位置から撮った写真で、いちばん幅が広い場所と縦横の長さ、あご先の形を見ると絞り込めます。型の分け方はメーカーごとに違うので、大まかな方向がつかめれば十分です。

近い型見分けの手がかり
丸顔縦横の長さが近く頬に丸みがある
面長縦に長く額・頬・あごが細長い
卵型丸みと直線のバランスが整っている
ベース型エラのあたりに幅があり直線的
逆三角形額や頬骨が広くあご先がとがる
ひし形頬骨が高く立体感がある

表は、ホーユーと眼鏡市場の解説をもとにした目安です。分け方はメーカーによって3〜8種類と幅があり、四角形のスクエア型をベース型と分けるところもあります。

離れた位置から正面と斜めの写真を撮る

輪郭を確かめるときは、前髪を上げて髪をまとめ、1.5mほど離れた位置から正面と斜めの2枚を撮ると判断しやすくなります。米国の研究チームの計算では、近い距離で撮ると頬骨の幅に比べて鼻の幅が大きく写り、1.5mほど離れるとほぼ差がないとされました。

斜めの写真も撮るのは、正面だけでは分かりにくい変化があるからです。資生堂が2023年に30〜40代の女性36人の顔写真で調べた研究では、ほおのたるみは正面からは見えにくく、斜め45度からだとはっきり分かると報告されています。

いちばん幅が広い場所と縦横の長さを見る

写真を見たら、まず額・頬骨・エラのうち、どこがいちばん横に広いかを確かめましょう。眼鏡市場の顔型の解説も、額・頬・あごの幅と縦横の長さで顔型を見分けています。

次に比べるのは、顔の縦と横の長さです。縦と横が近ければ丸顔、縦が長ければ面長に近いと考えられます。頬骨の位置は、花王のメイクアップアーティストの解説にあるように、頬を触って硬い骨の部分を目安にするとつかみやすいでしょう。

あご先の形と頬骨の出方で型を絞る

幅と縦横の長さで迷ったら、あご先の形と頬骨の出方を見比べると、近い型を絞り込めます。あご先がとがるか丸いか、頬骨が前や横に張り出しているかを、2枚の写真で見てみましょう。日本形成外科学会の頬骨の解説によると、頬骨は前に出る部分と横に張り出す部分からできています。

ホーユーの髪型の記事は、自分では1つの型だと思っていても、ほかの型の特徴が当てはまることもあるとしています。日によって顔のむくみ方も変わるので、別の日にもう一度撮って比べると安心です。

丸みや縦長の顔の骨格に合う髪型とメイク

クラフト紙に置いたメイクブラシ

丸顔さんは縦のライン、面長さんは横のラインを足すと、輪郭とのバランスが取りやすくなります。卵型さんは型に合わせるより、なりたい雰囲気で選んでかまいません。

丸顔は縦のラインを足すとすっきり見えやすい

丸顔さんは、前髪を分けて額を見せたり、眉山を少し高めに描いたりして縦のラインを足すと、すっきり見えやすくなります。資生堂の顔型別メイクの解説は、前髪を7対3くらいに分けて額を見せる方法や、ほお骨の下に外側から内側へシェーディングを入れる方法を紹介しています。

チークは、前述の花王の解説では、顔の正面に濃く入れず、頬の外側からこめかみへ斜めに薄く広げるのが目安です。

美容室での伝え方の例としては、「頬の丸みが気になるので、顔まわりに縦の流れがほしいです」のように、気になる点となりたい印象をセットにすると話が早いでしょう。

面長は横のラインを足すとバランスが取りやすい

面長さんは、前髪をつくったり、髪の横にボリュームを出したりして横のラインを足すと、縦の長さが目立ちにくくなります。資生堂の解説は、生え際とあご先にシェーディングを入れて顔の長さを短く見せ、チークは頬骨のいちばん高いところから横長に入れる方法をすすめています。

ホーユーの面長さん向けの髪型の記事も、眉あたりまで長さを残した前髪や、横のラインをつくるワイドバングを挙げました。美容室では、気になる画像を見せながら、縦長感をやわらげたいのか大人っぽさを生かしたいのかを伝えるよう、同じ記事はすすめています。

卵型はなりたい雰囲気で選びやすい

卵型さんは、丸みと直線のバランスが整っているため、型に合わせるより、なりたい雰囲気を優先して選びやすい輪郭です。ホーユーの顔の形診断も、卵型は似合わせより、なりたい雰囲気を優先してよいとしています。

同じ診断は、卵型はパーツ配置のバランスがよく、濃いメイクも薄いメイクもなじみやすいとしています。たとえば、やわらかく見せたい日は丸みのあるチーク、すっきり見せたい日は直線的な眉を選ぶなど、場面に合わせて楽しめるでしょう。

エラや頬骨が目立つ顔の骨格に合う髪型とメイク

布の上に置いた木のくし

エラや頬骨が目立つ輪郭は、隠すことよりも、ボリュームを置く位置と曲線の足し方で全体のバランスを整えると取り入れやすくなります。ベース型はトップ、逆三角形は重心の位置、ひし形は頬骨まわりがポイントです。

ベース型はトップに高さを出しエラは自然に

ベース型さんは、エラを髪で隠すより、トップに少し高さを出して縦のラインを意識すると、バランスが取りやすくなります。資生堂の解説も、サイドを重くするより縦幅を意識した方がよいとし、トップにボリュームを出して耳の下をくびれさせるひし形のシルエットをすすめています。

メイクでは、エラがいちばん張っている部分にシェーディングを放射状にぼかし、フェイスライン全体に均一に入れないのが資生堂の目安です。ホーユーのエラ張り・ベース顔さん向けの記事は、前髪のありなしで正解を決めず、なりたい印象で選ぶ考え方を示しました。

美容室での伝え方の例としては、「エラのあたりに幅があるので、トップに少し高さがほしいです」のように、気になる場所と希望をセットにしてみてください。

逆三角形は重心を下に移すとバランスが整う

逆三角形さんは、額や頬骨の広さに対してあご先が細いので、重心を下に移すとバランスが整いやすくなります。ホーユーの顔の形診断は、顔まわりのレイヤーで下方向に動きをつける方法を挙げています。トップに高さを出しすぎると重心が上に偏り、ぱっつん前髪は額の広さが目立ちやすいそうです。

メイクでは、チークをやや下めに入れ、眉は平行ぎみに描くのが同じ診断の目安です。花王の解説も、逆三角型やひし型のチークは角度をつけず、頬骨から小鼻に向かって狭い範囲に淡くぼかす方法を紹介しました。

ひし形は頬骨まわりをやわらかく見せる

ひし形さんは頬骨が高く立体感があるので、頬骨のまわりをやわらかく見せると、全体の印象が穏やかになりやすくなります。ホーユーの顔の形診断は、チークをやや内側・下めに入れ、アイメイクは横方向を意識する方法を挙げています。

同じ診断は、頬骨の高い位置にハイライトを強く入れることを、控えたいメイクの例としていました。立体感はひし形さんの持ち味なので、すべてを隠そうとせず、ハイライトの量を控えめにするところから試してみましょう。

顔の骨格に合う眼鏡とアクセサリーの選び方

眼鏡とティーカップと花瓶

眼鏡は、顔の幅に合うサイズを選んだうえで、輪郭に足りないラインを補う形のフレームを選ぶと取り入れやすくなります。イヤリングや襟は、髪型やメイクのコツを当てはめて選ぶと考えやすくなります。

眼鏡は顔の幅に合わせてフレームの形を選ぶ

眼鏡は、まずフレームの横幅を顔の幅に合わせ、そのうえで輪郭に合う形を選ぶのが基本です。前述の眼鏡市場の解説では、フレームの横幅は顔の横幅の1対1から0.9くらい、縦幅は眉からあごまでの長さの3分の1程度が目安です。

形については、丸顔ならスクエア、面長なら上下の幅が広いウェリントン、四角顔なら曲線的なオーバル、逆三角形の顔なら丸みのあるボストンを、同じ解説が挙げています。買う前は、フレームが眉に重ならないかも鏡で確かめましょう。

イヤリングと襟は髪型と同じ考え方で選ぶ

イヤリングや襟の形は、髪型やメイクのコツを当てはめて、輪郭に足りないラインを足すように選ぶと考えやすくなります。Millieでは、丸顔さんは縦に揺れるイヤリングやVネック、面長さんは横に広がるデザインを目安にしています。ベース型さんなら、丸みのあるデザインがここまでのコツと同じ方向です。

小物には輪郭別の決まりがあるわけではないので、迷ったら鏡の前で2つを当て比べ、顔まわりがすっきり見える方を選んでください。首元のデザインは体の骨格タイプにも関わるため、骨格診断の解説とあわせて考えると選びやすいでしょう。

年齢で顔の骨格の見え方が変わる理由

丸い鏡と洗面台の小物

顔の骨は年齢とともにゆっくり形を変え、そこに脂肪や筋肉、肌の変化が重なります。30代・40代で感じる変化には肌や脂肪の影響も大きいので、髪型やメイクを選ぶ基準が変わった合図と受け止めると前向きに付き合えます。

顔の骨も年齢で少しずつ形が変わる

顔の骨は一生同じではなく、場所によって少しずつ目減りし、形が変わっていくものです。海外の研究者による2012年の総説は、骨の目減りは顔全体に均一に起こるのではなく、上あごや目のまわりなど決まった場所で進むとしています。

日本の研究チームが日本人110人をCTで調べた2023年の研究では、60歳以上の人は60歳未満の人より、目を納める骨のくぼみの差し渡しが長い傾向がありました。一方、米国のチームが2010年に白人120人の顔の骨をCTで調べた研究では、左右のエラの間の幅に年齢による差は見られませんでした。下あごの骨の高さや長さは年齢とともに減り、角度は開いていたものの、「年を取るとエラが張る」とは言い切れません。

脂肪や肌の変化が重なり輪郭がぼやける

年齢による輪郭の変化には、骨だけでなく、脂肪や筋肉、肌のハリの変化が重なっています。資生堂が日本人女性108人の顔を斜め45度から撮って調べた2009年の研究では、30〜40代の人の分析で、肌の弾力が低いほどほおのたるみが強い傾向でした。体脂肪率も、ほおの下側や外側のたるみと関係していたそうです。

資生堂の40代向けのチークの解説も、ほおのたるみやフェイスラインのゆるみが出る40代は、チークの使い方を見直すタイミングかもしれない、としています。チークの位置や髪のボリュームを少し選び直せば、今の顔に合う髪型やメイクは見つけやすくなります。

まとめ

顔の骨格は、額や頬骨、あごの骨の形でできた輪郭の土台で、体の骨格診断とは別に確かめるものです。離れた位置から正面と斜めの写真を撮り、いちばん幅が広い場所と縦横の長さを見ると、近い型を絞り込めます。型が分かったら、足りないラインを髪型やメイクで足すのが基本です。

まずは家族に写真を撮ってもらい、早見表と見比べてみてください。服の形まで整えたい方は、体のタイプが分かる無料の骨格診断もあわせて試してみてはいかがでしょうか。

Questions & answers

顔の骨格のよくある質問

顔の骨格について迷いやすい、3つの疑問への答えをまとめました。

Qマッサージで顔の骨格は変わりますか?
A

マッサージで骨の形が変わるという根拠は確認されていません。東京都は2019年2月、頭蓋骨のゆがみを矯正すると小顔効果があるかのように表示した2社に、[景品表示法に基づく措置命令](https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/hyoji/keihyo/20190220.html)を出しました。出された資料が、合理的な根拠と認められなかったためです。むくみや肌の見え方の話と、骨の話は分けて考えると安心です。

Q体の骨格タイプと顔が合わないのはおかしいですか?
A

おかしくありません。体の骨格診断は体のライン、顔の骨格は輪郭を見るもので、見ている場所が違うからです。顔の印象を見る顔タイプ診断®でも、日本顔タイプ診断協会は体の骨格タイプと顔のタイプを別々に見て、[掛け合わせる考え方](https://kaotype.jp/course/kokkaku/)を示しています。服の形は体に、髪型やメイクは顔に合わせるように分けて選ぶと、迷いにくいでしょう。

Q食いしばりや頬杖は顔の形に影響しますか?
A

頬杖やうつぶせ寝などの習慣が、あごの変形の原因になることもあると[東北大学病院の医師](https://www.life.med.tohoku.ac.jp/knowledge/35020/)は説明しています。一方で、食いしばりをやめるとエラが小さくなるという根拠は示されていません。あごの痛みや音、口の開けにくさは[顎関節症](https://www.osaka-dent.ac.jp/hospital/gakukansetsu.html)の症状とされるので、輪郭の左右差とあわせて気になるときは歯科や口腔外科に相談しましょう。