イエベ春に似合うピンクは?黄み・明るさ・澄み具合で選ぶコツ

なめらかに渦を描くピンクのクリーム

この記事でわかること

  • 黄み・明るさ・澄み具合の3つで選ぶ
  • 青みやくすみの強いピンクは量と場所で調整
  • ピンクの服はアイボリーやキャメルと合わせる

「イエベ春なのに、ピンクを塗るとなんだか浮いて見える」「似合うピンクがどれなのか分からない」。秋になると店頭にくすみピンクや青みピンクの新色が並び、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。コーラルピンクが定番と聞いても、毎回同じような色ばかりで物足りなさを感じている方もいるかもしれません。

そこで本記事では、イエベ春さんに合いやすいピンクの条件と、難しく感じやすいピンクの理由をまとめました。リップ・チーク・アイシャドウ・服それぞれの選び方も、表で確かめられます。

あわせて、流行の青みピンクやくすみピンクを楽しむ工夫も紹介するので、好きなピンクを諦めずに選べるようになるはずです。

イエベ春に似合うピンクの条件

コーラル色のバラ

イエベ春さんに合いやすいのは、黄みを含み、明るく、にごりのない澄んだピンクです。ピンクそのものが苦手なのではなく、黄み・明るさ・澄み具合がそろっているかどうかが分かれ目になります。

色名黄みか青みか明るさ鮮やかさイエベ春の目安
シェルピンク黄み寄りとても明るい低い目もとや服なら取り入れやすい
サーモンピンク黄み寄り明るい中くらい明るく澄んだものを選ぶ
ピーチ黄み寄り明るい低い透けるように明るいものを選ぶ
コーラルレッド中間明るい高いオレンジ寄りのものを選ぶ
ローズピンク青み寄り明るい中くらい難しく感じることも
桜色青み寄りとても明るいとても低い難しく感じることも

表の色の性質は、JIS(日本産業規格)の色名に対応する値を紹介した山口大学の研究論文をもとにしています。右端の列は、メーカーの解説をもとにしたMillieの目安。表のピーチは、JISの色名では灰みを少し含む色に分類される点にも注意が必要です。

黄みを含んだコーラル系が基本

イエベ春さんのピンク選びは、黄みを含んだコーラル系から始めると失敗しにくくなります。NPO法人日本パーソナルカラー協会が教材として販売しているリップでも、春の色はオレンジ・コーラルピンク・レッドの3色。

資生堂のヘアメイクアップアーティスト・林佐知子さんの解説でも、春のリップには「コーラルピンクやオレンジなど、黄みを帯びた色」が似合うとされています。コーセーの解説も、春のリップとチークの色にコーラルピンクを挙げているのが特徴です。

明るく、にごりのない澄んだピンク

黄みに加えて大切なのが、明るく、にごりのない澄んだ色であることです。一般社団法人新パーソナルカラー協会のカラースクールの解説では、春の色を「明るめ」「鮮やか」「クリア(清色)」と整理しています。

同じ黄み寄りでも、秋は暗めでにごりのある色が得意とされ、明るさと澄み具合は春と反対です。2つのタイプの違いはイエベ春とイエベ秋の違いで詳しく比べています。

色名より黄み・明るさ・澄み具合で選ぶ

ピンクは色名だけで決めず、黄み・明るさ・澄み具合の3点で見比べると選びやすくなります。色の名前から思い浮かべる色は、人によってずれるからです。

山口大学が2013年に発表した研究では、女子学生100人にJISの色名から色を選んでもらったところ、ピーチの色を正しく選べた人は0人でした。資生堂の解説記事でも、同じ口紅がイエベ春向けとイエベ秋向けの両方で紹介されている例があります。名前より、顔の近くで見たときの色で判断しましょう。

難しく感じやすいピンクとその理由

鮮やかなピンクの花

イエベ春さんが難しく感じやすいのは、青みの強いピンク、くすんだピンク、暗く重いピンクの3つ。資生堂の林佐知子さんも、春は「青みの強い色や淡い色、暗く重い色は寂しく見えてしまいがち」と解説しています。使ってはいけない色ではないので、まずは理由を押さえておきましょう。

青みの強いピンクは寂しく見えやすい

青みの強いピンクは、イエベ春さんの顔を寂しく見せることがあります。青み寄りのピンクが肌の見え方を変えることは、業界団体の調査でも確かめられています。

NPO法人日本パーソナルカラー協会が2014年に発表した調査では、同じ明るさの黄み寄りと青み寄りのピンクを、モデルの胸元に当てて比べました。2013年のイベント来場者206人のうち205人が、青み寄りのほうが肌が白く見えると答えています。どの顔でも起きる変化ですが、資生堂の林さんは、春の人には青みの強い色が寂しく見えがちと解説しています。

くすんだピンクはツヤが弱まって見えやすい

灰みを含んだくすみピンクは、肌のツヤ感が弱まって見えやすい色です。パーソナルスタイリストの中野みおりさんが監修したファンケルの解説では、春の苦手な色に「スモーキーカラーのように濁った色」を挙げています。

日本パーソナルカラー協会が2014年に発表した同じ調査でも、澄んだ赤とにごった赤を比べると、206人中191人が澄んだ赤のほうが肌に光沢が出て見えると答えました。くすみピンクを選ぶときは、顔の近くで確かめてから買うと安心です。

暗く重いピンクは顔が沈んで見えやすい

ワインに近い深いピンクのような暗く重い色は、顔まわりが沈んで見えることがあります。ホーユーの髪色診断の解説では、春の苦手な色として暗い色や青みの強い色を挙げ、顔がぼやけたりくすみが出たりすると説明しています。

カラーコーディネーターの松本英恵さんによるAll Aboutの解説も同じ方向で、秋タイプの色は春の人の顔色を「くすんで重苦しく」見せるという見方。濃いピンクを使うなら、面積を小さくするのがコツです。

メイクで使うピンクの選び方

色とりどりのアイシャドウのパレット

メイクでは、パーツごとに選ぶピンクと質感を少し変えると、春らしい明るさを生かせます。リップは黄み、チークは明るさ、目もとはやわらかさを意識するのがコツ。

パーツ選びたいピンク質感の目安
リップコーラルピンク・ピンクベージュツヤや細かいパール
チークコーラルピンク・ライトオレンジふんわり薄く
アイシャドウやわらかいピンク・ピンクブラウン明るく軽やか
ネイルアプリコットピンクツヤやラメ

表は、資生堂・コーセー・ハルメクなどの解説をもとにMillieが整理したものです。

リップはツヤのあるコーラルピンク

リップは、黄みを帯びたコーラルピンクを、ツヤやパールのある質感で選ぶのが基本です。資生堂の林さんも、春のリップはマットよりもツヤやパールの質感が似合うと解説しています。

落ち着いた印象にしたい日は、オレンジレッド寄りの色も候補のひとつ。All Aboutの松本英恵さんの解説では、春のリップを「オレンジレッドで大人っぽく」使う提案もされています。

チークは明るく濁りのないピンク

チークは、コーラルピンクやライトオレンジのような、明るく濁りのない色が合いやすいでしょう。林さんの解説で春のチークに挙がっている色も、この2色。

40代向けのメイクを紹介した資生堂の齋藤有希子さんの解説では、ピンクのチークはパウダーでふんわりのせ、つやを控えめにして仕上げる方法が紹介されています。これはタイプを問わない40代向けの一例で、林さんは春のチークにクリームタイプも挙げているので、ツヤを出したい日はクリーム、落ち着かせたい日はパウダーと選び分けるとよいでしょう。色選びとのせ方はイエベ春チークの選び方で詳しく紹介しています。

アイシャドウはやわらかいピンクブラウン

目もとには、明るく軽やかなピンクや、やわらかいピンクブラウンが使いやすい色です。資生堂の美容部員Yukoさんの解説によると、青みが少ないピンクを選べば、イエベでも取り入れやすいとのこと。

ピンク単色が不安なら、ブラウンが混ざったピンクブラウンから試すと、普段のメイクに合わせやすいでしょう。春のアイシャドウ全体の選び方はイエベ春アイシャドウの選び方にまとめています。

苦手寄りのピンクを楽しむ工夫

ピンクの背景に置かれたリップグロス

青みピンクやくすみピンクも、選び方と使い方を工夫すれば楽しめます。資生堂の山田暢子さんの解説でも、苦手とされる色は塗る範囲を少なくしたり、ポイントで使ったりするのがおすすめで、色の雰囲気を得意な色にそろえると違和感を少なくできるという考え方。好きなピンクを諦める前に、次の3つを試してみてください。

青みピンクは青みが少なく穏やかな発色を

流行の青みピンクを使いたいときは、青みが少なく、発色が穏やかなものを選びましょう。資生堂の美容部員Yukoさんのリップの解説で、青み系リップを使うポイントとして挙げられているのがこの2つです。

口もとが目立つぶん、目もとや頬はなじむ色でまとめると全体のバランスが取れます。塗る量も、一度に塗らず少しずつ重ねていくと調整しやすいはず。

ベージュを先に仕込むと取り入れやすい

青みピンクの前にベージュを仕込むと、色の青みがやわらいで取り入れやすくなります。Yukoさんの解説では、リップならベージュのリップライナーでベースを作り、目もとなら明るいベージュのシャドウを先にのせる方法を紹介しています。

山田さんの解説記事でも、イエベ春の美容部員が、ベージュカラーを重ねるだけでピンクメイクを楽しめるとコメントしていました。手持ちのベージュを生かせるので、まず試しやすい工夫といえるでしょう。

唇の色が変わったら黄み寄りのピンクを

ピンクの口紅が青っぽく見えるなら、黄み寄りのピンクに替えてみる方法があります。口紅の仕上がりは、もともとの唇の色に左右されるからです。

花王が2022年に発表した、21〜79歳の女性85人の唇の色を年代別に比べた研究では、彩度の低い「パープル」タイプの唇が30代から見られ、年代とともに増えていました。花王は、こうした唇でピンクやローズに仕上げたいなら、やや黄み寄りの色を選ぶよう提案しています。

ピンクの服はアイボリーやキャメルと合わせる

生成りのニット生地

ピンクの服は、合わせる色を春の得意な色にそろえると、全体が明るくまとまりやすくなります。資生堂の林さんが春の服の色に挙げるのは、アイボリー・ライトベージュ・キャメル。明るく、くすみのない配色が基本です。

ピンクのアイテム合わせたい色着こなしのポイント
コーラルピンクのブラウスアイボリー明るい色同士で軽やかに
ピーチのニットライトベージュ近い色でワントーン風に
明るいサーモンピンクのスカートキャメル色数を絞って大人っぽく
青みピンクのスカートコーラル系のトップス顔から離して使う

表は、資生堂・All About・ハルメクの解説をもとにした、Millieの組み合わせ例です。

アイボリーや明るいベージュで軽やかに

ピンクの服には、真っ白より黄みのあるアイボリーや明るいベージュを合わせると、軽やかにまとまりやすくなります。松本英恵さんのAll Aboutの解説でも、春の配色例に「クリアサーモン、ピーチ、アイボリー」が挙がっています。

白を選ぶならアイボリーホワイト、グレーならウォームグレーのように、黄みのある色を選ぶのが松本さんの提案。素材も、レースやオーガンジーのような軽やかなものが春らしさにつながるでしょう。

キャメルを合わせて色数を絞る

大人の着こなしでは、キャメルを合わせて色数を絞ると、ピンクを落ち着いた印象で取り入れられます。嵯峨裕美子さんが監修したハルメクの解説では、春の明るい色は着方によって幼い印象になることもあるため、色数を絞るのがコツという説明です。

一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)の2026/27年秋冬のレディスウェアカラーにも、ピンクとブラウンを合わせる提案があります。春さんなら、ブラウンの中でも明るいキャメルを選ぶと、得意な条件と両立しやすいでしょう。

青みピンクの服はボトムスや小物で

青みの強いピンクの服は、顔から離れたボトムスや小物で取り入れるのがおすすめです。松本英恵さんのAll Aboutの解説でも、青みのバービーピンクは顔まわりを避けてボトムスで、と提案されています。

オルビスの解説によると、パーソナルカラーは顔に近いほど影響が大きくなるとのこと。トップスはコーラル系、スカートは青みピンクのように分けると、好きな色も気兼ねなく楽しみやすくなります。

まとめ

イエベ春さんに合いやすいのは、黄みを含み、明るく、にごりのない澄んだピンクです。色名だけで決めず、黄み・明るさ・澄み具合の3点で見比べてみましょう。青みピンクやくすみピンクも、範囲を小さくしたり、ベージュを仕込んだり、顔から離したりすれば楽しめます。

次にピンクのコスメを選ぶときは、手持ちのコーラルピンクと並べて、顔の近くで見比べてみてください。春に似合う色の全体像はイエベ春の特徴と似合う色で、自分のタイプの大まかな方向は無料のパーソナルカラー診断でつかめます。

Questions & answers

イエベ春のピンクのよくある質問

イエベ春のピンク選びで迷いやすい3つの疑問に、順にお答えします。どれも、黄み・明るさ・澄み具合の3点で考えると答えが見えてくるはず。

Qサーモンピンクは春と秋のどちら向きですか?
A

解説によって分かれる色です。日本パーソナルカラー協会の教材のリップや、資生堂・コーセー・ファンケル・ホーユーの解説は秋の色に入れていますが、[松本英恵さんが監修したハルメクの解説](https://halmek.co.jp/favorite/c/snazzy/6186)は春の色に挙げています。松本さんもリップでは、くすんだサーモンピンクは避けたほうがよいとしています。明るく澄んだものは春寄り、くすみや深みのあるものは秋寄りと考えると選びやすいでしょう。秋寄りのピンクはイエベ秋のピンクの見分け方で紹介しています。

Q淡いパステルピンクは似合いますか?
A

黄み寄りの淡いピンクは、目もとや服から取り入れやすい色です。ホーユーの解説は、春に似合う色にシェルピンクを挙げています。シェルピンクはJISの色名で、ごく淡い黄み寄りの色。一方で資生堂の林さんは春の苦手な色に淡い色を挙げているので、淡くて青み寄りのピンクは、さらに小さい面積から試すと安心でしょう。

Qピンクのネイルはどう選べばよいですか?
A

アプリコットピンクのような、黄みを帯びた明るくクリアな色が目安です。[ハルメクのネイルの解説](https://halmek.co.jp/beauty/c/cosmetology/15556)では、春はツヤ感やラメ感も得意とされています。[オルビスの解説](https://www.orbis.co.jp/archives/detail/2183/)によると、ネイルは顔から離れているため、いつもは使わない色にも挑戦しやすいとのこと。