ブルベ夏と冬の違い|3つの物差しと手持ちの服でできる見分け方
この記事でわかること
- 夏と冬の違いは明るさ・鮮やかさ・白黒の差の3つ
- 手持ちの服を顔の下に当てて比べる見分け方
- 迷ったときに両方になじむ色の選び方
「ブルベなのは分かったけれど、夏と冬のどちらなのか決めきれない」。診断のたびに結果が変わり、黒が似合う気もすれば、パステルのほうがしっくりくる日もある。似た色名が並ぶ一覧を見比べても違いがつかめず、手持ちの服やリップを選ぶたびに戸惑う方は少なくありません。
そこで本記事では、ブルベ夏と冬の違いを、明るさ・鮮やかさとくすみ具合・白と黒の差という3つの物差しで整理しました。手持ちの服を顔の下に当てて比べる見分け方も、手順つきで確かめられます。
あわせて、決めきれない理由と、30・40代の服やメイクへの生かし方も同じ流れでつかめるはずです。
ブルベ夏と冬の違いは3つの物差し

ブルベ夏とブルベ冬は、どちらも青みのある色が得意なグループです。違いは、明るさ、鮮やかさとくすみ具合、白と黒の差(コントラスト)の3つに表れます。
| 物差し | ブルベ夏 | ブルベ冬 |
|---|---|---|
| 青み | 得意 | 得意 |
| 明るさ | 明るめ〜中くらい | 真っ白から黒まで |
| 鮮やかさ | 控えめ | 高い |
| くすみ具合 | スモーキー寄り | クリア寄り |
| 白と黒の差 | なじませる | はっきりさせる |
表は、メーカーや4シーズン理論の公式解説、大学の研究紀要をもとにしたMillieの整理です。どの団体にも共通する公的な基準ではありません。
青みは共通で差が出るのは明るさ
夏と冬は、青み寄りの色が得意という点では同じです。差が出るのは明るさで、夏は明るめから中くらいの色、冬は真っ白から黒まで明暗の幅が大きい色が得意とされます。日本パーソナルカラー協会は、イエベ・ブルベは色の属性のうち「色相」にあたると説明しています。
つまり「ブルベ」と分かった時点で、夏と冬を分ける手がかりは残りの属性にあるということ。同協会の案内によると、明るさ(明度)は顔色の明るさや顔の大きさの見え方に関わる属性です。
鮮やかさとくすみ具合で印象が変わる
鮮やかさとくすみ具合も、夏と冬を分ける大きな手がかりです。ヘアカラーメーカーのウエラは、夏に明るいパステルやスモーキーカラー、冬にビビッドカラーやモノトーンが似合うと説明しています。スモーキーカラーとは、グレーを含んだにごりのある色のことです。
印象で言えば、夏は上品でやわらかく、冬はきりっとしてかっこいい方向。名古屋学芸大学の研究紀要に載った論文でも、夏を「ソフトで落ち着いた」、冬を「ハードで華やか」なシーズンとして扱っています。
白と黒の差をどこまで楽しめるか
冬は白と黒のはっきりした対比が得意で、夏は対比をやわらげた組み合わせが得意です。4シーズン理論を広めた書籍『カラー・ミー・ビューティフル』の流れをくむブランドの公式解説は、冬の代表色にピュアホワイトとジェットブラックを挙げ、夏は控えめでなじませた色合いが得意としています。
冬は「暗い色が得意」と思われがちですが、真っ白も冬の得意色です。白いシャツに黒のジャケットのような組み合わせがしっくりくるか、グレーのグラデーションのほうが落ち着くか。この感覚が、夏か冬かを考える手がかりになるでしょう。
手持ちの服でできる夏冬の見分け方

夏か冬かは、手持ちの服や小物を2色ずつ顔の下に当てて比べると見当をつけられます。どちらの色が好きかではなく、顔の見え方がどう変わるかで判断するのがコツです。
| 当て比べる2色 | 夏寄りのサイン | 冬寄りのサイン |
|---|---|---|
| 明るいグレーと黒 | グレーで顔色が整う | 黒でも顔が負けない |
| くすんだピンクと澄んだピンク | くすんだ色で肌がなめらか | 澄んだ色で表情が明るい |
| やわらかい白と真っ白 | やわらかい白がなじむ | 真っ白で顔が引き立つ |
表のサインはMillieが示す目安で、1つの比較だけで決めるものではありません。3組とも試して、どちらの傾向が多いかを見てください。
グレーと黒を顔の下に当てて比べる
最初の比較は、明るいグレーと暗いグレーや黒の服を、顔の下に当てることです。日本パーソナルカラー協会が2013年のイベント来場者(有効回答206人)に色布を見比べてもらった調査では、明るいグレーで「顔が明るく見える」と答えた人が82.5%でした。
同じ調査で、暗いグレーでは「顔が小さく見える」が85.9%。協会は、こうした変化はモデルの元の顔色に関係なく起きるとしています。そのうえでMillieの目安として、明るいグレーで顔色がやわらかく整うなら夏寄り、黒を当てても顔が負けずに引き締まって見えるなら冬寄りと考えてみてください。
くすんだピンクと澄んだピンクで比べる
次は、くすんだピンクと澄んだピンクを当て比べてみましょう。同じ調査で澄んだ赤とくすんだ赤を比べたときは、澄んだ赤で「肌に光沢が出て見える」と答えた人が92.7%、「輪郭線がはっきり見える」が83.5%でした。
Millieの目安では、澄んだ色で表情がいきいきして見えるなら冬寄り、くすんだ色のほうが肌がなめらかに見えるなら夏寄りです。ただし協会は、同じ見え方の変化でも、良いと取るか悪いと取るかは見る人で分かれるとも指摘しています。家族や友人など複数の人に見てもらい、多かった答えを参考にするとよいでしょう。
窓辺の自然光と手鏡がそろう場所で見る
比べる場所は、直射日光の当たらない昼間の窓辺がおすすめです。日本パーソナルカラー協会の2026年の研究でも、北向きの窓からの光と白色の照明をそろえた環境で色を比べています。夕方の部屋や電球色の照明の下では、色の見え方が変わりやすくなります。
手鏡も忘れずに用意しましょう。日本色彩学会のパーソナルカラー研究会が2018年に108人へ簡易診断を試した調査では、84%が手鏡を持たずに回答していました。顔の近くに色を当て、鏡で確かめることが判断の前提です。
同じ色名で比べる夏向きと冬向き

同じ「ピンク」や「白」でも、夏向きと冬向きでは明るさ・鮮やかさ・澄み具合が違います。売り場で迷ったら、色名ではなくこの3つで見比べるのが近道です。
| 色名 | 夏向きの例 | 冬向きの例 |
|---|---|---|
| ピンク | ダスティローズ | 鮮やかなピンク |
| 赤 | ローズ寄りの赤 | 深紅 |
| 白 | やわらかい白 | ピュアホワイト |
| 青 | パウダーブルー | ロイヤルブルー |
| グレー・黒 | 明るめのグレー | ジェットブラック |
表のうち、ダスティローズ・パウダーブルー・ピュアホワイト・ジェットブラック・ロイヤルブルー・深紅(クリムゾン)は、カラー・ミー・ビューティフルの公式解説に出てくる色です。それ以外はMillieの目安として整理しました。
ピンクと赤は鮮やかさで分かれる
ピンクや赤は、鮮やかさの違いで夏向きと冬向きに分かれます。夏向きは、ダスティローズのようにグレーを含んだやわらかいピンク。冬向きは、はっきり発色するピンクや、深紅のような澄んだ赤です。
リップや服でピンクを選ぶときは、色名より「グレーっぽさがあるか」「発色が強いか」を見てください。夏寄りの人が鮮やかなピンクを使うなら、面積を小さくするか、薄く塗ると取り入れやすくなります。
白は真っ白かやわらかい白かを比べる
白は、真っ白と少しやわらかい白を比べると、自分に合う方向が見えてきます。冬の代表色に挙がるのはピュアホワイト。Millieの目安では、真っ白がまぶしく感じる夏寄りの人は、まぶしさを抑えたやわらかい白から試すと合わせやすいでしょう。
パントンが2026年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」に選んだ「クラウドダンサー」も、ふんわりとしたやわらかい白です。夏向きと発表された色ではありませんが、真っ白との違いを知る見本になります。白いシャツを選ぶなら、真っ白とやわらかい白を顔の下で比べてみてください。
ネイビーとグレーは明るさで選ぶ
ネイビーやグレーは、選ぶ明るさで夏向きと冬向きの差をつけられます。夏は明るめのグレーやパウダーブルーに近いやわらかい青、冬はチャコールや黒、ロイヤルブルーのような濃くはっきりした色が得意とされます。
仕事用のジャケットやパンツなら、明るさの違うグレーを2着並べ、顔の近くで見比べるのがおすすめです。決めきれないときのMillieのおすすめは、中間の明るさのネイビーから始める方法です。
夏か冬か決めきれない理由

夏か冬か決めきれないのは、センスの問題ではありません。2つの季節の特徴をあわせ持つ人がいることと、肌の色や質問だけでは判断しにくいことが、主な理由です。
2つの季節にまたがる人は珍しくない
1つのシーズンに決めきれない人は、珍しくありません。名古屋女子大学と名古屋学芸大学の研究者の論文では、2020年に女子学生64人を色彩学を学んだ学生が色布で判定し、12人が2つのシーズンと判定されました。日本パーソナルカラー協会のよくある質問も、イエベ・ブルベは二択ではなく度合いがあると説明しています。
2番目によく似合うタイプを「セカンドシーズン」と呼ぶ考え方もあるほどです。All Aboutのカラーコーディネーター・松本英恵さんの解説では、夏と冬の組み合わせの人は、鮮やかな色・明るい色・にごりのある色まで幅広く似合いやすいとされています。
肌の色や質問だけでは決めにくい
肌の色や、質問に答えるだけの診断では、夏か冬かを決めにくいことがあります。日本パーソナルカラー協会が2026年1〜2月に美容専門学校生35人と協会の認定アナリスト・講師22人へ色布を見比べてもらった研究では、モデルの肌と同じベースの色がはっきり選ばれたのは、30条件中5条件でした。
この研究はイエベかブルベかを比べたもので、夏冬を直接調べたわけではありません。それでも「色白だから夏」と肌だけで決めつけないほうがよい、という目安にはなります。広島文化学園短期大学の紀要でも、質問に答える型の診断は、色布を当てる診断と結果が合わない例が多かったと報告されています。
30・40代の服とメイクへの生かし方

夏か冬か迷う段階でも、両方になじむ色から始め、強い色は顔から離せば、毎日の服やメイクに無理なく生かせるはずです。大きな方向がつかめていれば、それで十分です。
迷ったら両方になじむ色から始める
決めきれないうちは、夏と冬のどちらにもなじみやすい色から始めましょう。Millieのおすすめは、中間の明るさのネイビーやグレー、明るすぎず暗すぎないローズピンクです。どれも青みを含み、明るさや鮮やかさが極端ではない色です。
診断結果をきっちり守らなくても大丈夫。LIPS laboが2026年5〜6月にアプリ利用者3,003人へ行った調査でも、診断結果をもとにした買い物について「時々買う」と答えた人が36%で、最も多い回答でした。
黒や原色が強いときは顔から離す
黒や原色が以前より強く感じるなら、顔から離れた場所で使うと取り入れやすくなります。ボトムスや靴、バッグなら、顔の見え方への影響は小さくなるでしょう。日本パーソナルカラー協会は、似合う色は加齢による肌の変化や日焼けで変わることがあるとしています。
だからといって、タイプそのものが変わったとは限りません。顔まわりは明るめのグレーややわらかい白にして、黒は下半身に回す、といった配分で調整してみてください。
リップと髪色は明るさで調整する
リップや髪色は、明るさを一段ずつ動かして調整するのがおすすめです。ウエラは、夏には赤みのあるやわらかい髪色、冬には赤みのあるダークカラーや黒髪が似合うと説明しています。
リップなら、夏はローズやくすみピンク、冬は深みのある赤や鮮やかなピンクが入口です。髪の明るさの目安はブルベに似合う髪色、リップの色番はブルベ夏リップの選び方とブルベ冬リップの選び方で紹介しています。
まとめ
ブルベ夏とブルベ冬は、青みが得意な点は同じで、明るさ・鮮やかさとくすみ具合・白と黒の差の3つで分かれます。迷ったら、手持ちのグレーと黒、くすんだピンクと澄んだピンクを顔の下で比べてみましょう。決めきれなくても、両方になじむ色から始めれば失敗しにくくなります。
今週のうちに、昼間の窓辺で手鏡を持ち、2色を当て比べてみてください。設問に答えて大きな方向をつかみたいときは無料のパーソナルカラー診断が手軽です。それぞれの特徴はブルベ夏の特徴とブルベ冬の特徴で詳しく紹介しています。
Questions & answers
ブルベ夏と冬の違いのよくある質問
年齢による変化や瞳の色など、夏と冬を見分けるときに出てきやすい疑問へお答えします。どれも、色を当てたときの顔の見え方を優先する、という考え方が土台です。
Qタイプは年齢で変わりますか?
変わることがあるとする団体があります。日本パーソナルカラー協会は加齢や日焼けで似合う色が変わることがあるとし、[一般社団法人新パーソナルカラー協会](https://school.npca.or.jp/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AF)も「数年では変わりませんが、パーソナルカラーは変わります」としています。一方で、生まれ持ったベースは変わらないと説明するパーソナルカラー診断士もいるため、今の顔で見え方を確かめるのが近道です。
Q瞳の色で夏と冬は見分けられますか?
参考にはなりますが、決め手にはしにくいでしょう。ウエラは冬の瞳をブラックかダークブラウンとしています。一方で新パーソナルカラー協会は、アジア系の人は瞳の色の差がわずかで、影響はほぼないという立場です。
Qプロの診断は受けたほうがいいですか?
必須ではありませんが、手持ちの服で比べても決めきれないなら選択肢になります。まずはMillieの無料パーソナルカラー診断で大きな方向をつかみ、細かく絞りたいときは16分割の自己診断も試してみてください。