イエベ冬とは?4シーズンにない理由と秋寄り・冬寄りの見分け方

光沢のある深い赤の布

この記事でわかること

  • イエベ冬が4シーズンにない理由と言われる背景
  • 深さ寄り・鮮やかさ寄りの2パターン
  • 黒と焦げ茶などで秋寄りか冬寄りかを見分ける

「診断ではイエベと出たのに、黒や濃い色を着ると褒められる。私はイエベ冬なの?」。ブルベ冬の色一覧では青みピンクが浮き、イエベ秋の色一覧ではカーキが地味に見える。どちらの一覧にも当てはまらない気がして、毎日の服やコスメ選びに自信が持てない方は少なくありません。

そこで本記事では、「イエベ冬」という呼び名の正体と、そう感じる2つのパターンを整理しました。秋寄りか冬寄りかを、黒・白・赤系の手持ちの服で見分ける方法も、手順つきで確かめられます。

あわせて、似合いやすい色の取り入れ方と、30・40代のメイク・髪色の選び方も同じ流れでつかめるはずです。

イエベ冬は4シーズンにない呼び名

茶色と黒が織り込まれた布地

「イエベ冬」は、一般的な4シーズン分類には出てこない呼び名です。ただ、そう言われたり感じたりする人がいるのには理由があり、間違いと切り捨てる必要はありません。

4分類では冬はブルベのグループ

一般的な4シーズン分類では、イエベは春と秋、ブルベは夏と冬に分かれます。化粧品メーカーのハーバー研究所のコラムも、「イエベ春・秋」「ブルべ夏・冬」という分け方を紹介しています。

ですから、診断で「イエベ冬」と出たときは、4つのどれか1つに当てはめた結果とは考えないほうが自然です。2つのタイプの特徴が混ざった状態を言い表した言葉、と受け止めると話を整理しやすくなります。

季節名は色のグループのニックネーム

「春・夏・秋・冬」は、似合う色のグループにつけたニックネームです。NPO法人日本パーソナルカラー協会は、4つの色のグループに季節のニックネームをつけて診断するスタイルが広く知られている、と説明しています。協会自身は、4シーズン分類にとらわれず、色の4つの属性で似合う理由を分析する立場です。

イエベ・ブルベも、その4つの属性のうちの「色相(黄みか青みか)」の1つにすぎません。黄みの色がなじみやすい人でも、暗さや鮮やかさの面で冬のグループの色が顔に合うなら、冬っぽい色が似合うと感じても不思議はないのです。

イエベ冬と感じる2つのパターン

鮮やかな紫の布のしわ

イエベ冬と言われやすい人は、2つのパターンで説明できます。セカンドシーズンの考え方に当てはめたもので、この記事では「深さ寄り」「鮮やかさ寄り」と呼び、どちらに近いかで選ぶ色の方向を分けます。

パターン近い組み合わせ決め手苦手になりやすい色
深さ寄りイエベ秋×ブルベ冬暗さ・重厚感明るく軽い色
鮮やかさ寄りイエベ春×ブルベ冬鮮やかさ・澄んだ感じ濁りのある色

表は、All Aboutのカラーコーディネーター・松本英恵さんによるセカンドシーズンの解説をもとに、Millieが整理したものです。セカンドシーズンとは、2番目によく似合うタイプのことです。

深さ寄りはイエベ秋とブルベ冬の間

黒や濃い色を褒められることが多い人は、深さ寄りのパターンに近いでしょう。松本さんの解説では、イエベ秋とブルベ冬の組み合わせを、イエベかブルベかよりも「暗さや重厚感など、色のトーンが重要なタイプ」としています。

明るい色や軽やかな色は苦手になりやすく、イエベ秋の濁りのある色やブルベ冬の鮮やかな色も、やや苦手とされるタイプです。カーキやマスタードが地味に見え、ビビッドな色では顔が負けると感じる人は、この位置に近いかもしれません。

鮮やかさ寄りはイエベ春とブルベ冬の間

鮮やかな色を着ると顔がいきいきする人は、鮮やかさ寄りのパターンも考えられます。同じ解説では、イエベ春とブルベ冬の組み合わせを、鮮やかさや澄んだ感じが重要なタイプとして紹介しています。

このパターンは、ブルベ夏やイエベ秋の濁りのある色が苦手になりやすいタイプです。くすみカラーを着るとぼやけて見えるなら、深さ寄りではなくこちらの方向を試す価値があるでしょう。

肌が黄みでも青みの色が合うことはある

肌に黄みがあっても、青みの色のほうが顔に合って見えることはあります。日本パーソナルカラー協会が2026年1〜2月に美容専門学校生35人と協会の認定アナリスト・講師22人へ色布を見比べてもらった研究では、30条件のうち20条件で黄みと青みのどちらにもはっきりした差が出ず、肌と同じベースの色がはっきり選ばれたのは5条件でした。

黄み肌と評価されたモデル2人には、両方のグループが青みの色を選ぶ傾向も見られています。小規模な実験で、協会自身もこれだけで断定はできないとしていますが、「黄み肌だから青みの色は無理」と決めつけなくてよい手がかりにはなります。

秋寄りか冬寄りかの見分け方

しわの寄った白い紙

秋寄りか冬寄りかは、似た深さの2色を顔の下に当てて比べるのが手軽な方法です。決め手は、黄みと青みのどちらで顔が整って見えるか。ここからは、深さ寄り(秋×冬)の人を中心に説明します。

当て比べる2色秋寄りのサイン冬寄りのサイン
真っ黒と焦げ茶焦げ茶がなじむ黒で顔が締まる
純白とやわらかい白純白が強く見える純白で肌がつややか
ボルドーとテラコッタテラコッタがなじむボルドーで顔が明るい

表の比べ方は、海外の色彩診断や国内のアナリストの解説をもとに、手持ちの服で試しやすい色へMillieが置き換えたものです。昼間の窓辺で、手鏡を持って比べてみてください。

真っ黒と焦げ茶を顔の下で比べる

最初は、真っ黒と焦げ茶の服を顔の下に当てて比べましょう。ロンドンの色彩診断会社Curate Your Styleの解説は、深い秋と深い冬を見分ける組み合わせにチョコレートブラウンと真っ黒を挙げ、真っ黒は冬のパレットに入る色だとしています。

黒を当てても顔が負けず、輪郭がすっきり見えるなら冬寄り。焦げ茶のほうが肌になじみ、黒だと顔色が沈むなら秋寄りの目安です。どちらも似合って見えるなら、深さ寄りの中間と考えてよいでしょう。

純白とやわらかい白で比べる

次は、純白と少しやわらかい白を当て比べてください。東京のサロンColor Project Mの前川三智子さんの解説によると、純白を当てたときブルベ冬は肌に「つるっとしたツヤやクリア感」が出る一方、イエベ秋は白が強く主張して見えやすいそうです。

白いシャツやニットを比べるだけなので、手持ちの服ですぐ試せます。純白で顔が引き立つなら冬寄り、白だけが浮いて見えるなら、やわらかい白のほうが合わせやすいでしょう。

ボルドーとテラコッタで比べる

最後は、同じくらい深い赤系として、ボルドーとテラコッタを比べます。Curate Your Styleが深い秋と深い冬を見分ける組み合わせに挙げる、青みのラズベリー色と赤さび色を、手持ちで試しやすい色に置き換えた比べ方です。ボルドーは青みのある深い赤、テラコッタは黄みのある赤茶のことです。

前川さんも、ブルベ冬はオレンジで肌が黄みを帯びてくすみやすく、イエベ秋は青みピンクで顔色が悪く見えやすいと説明しています。ボルドーで顔が明るく見えるなら冬寄り、テラコッタでなじむなら秋寄り。3組の結果がそろわなくても心配はいりません。どちらの傾向が多かったかで、大まかな方向をつかめれば十分です。

イエベ冬さんに似合いやすい色と取り入れ方

深いワインレッドの布のしわ

イエベ冬さんには、秋と冬に共通する「深み・濃さ」のある色が取り入れやすい傾向があります。淡い色やくすんだ色も、使う場所を工夫すれば楽しめます。

色のグループ色の例取り入れ方
深みのある赤ボルドー・ワイントップスや顔まわり
暗めの定番色ダークブラウン・チャコールジャケットやボトムス
深い寒色ネイビー・深緑コートや小物
淡い色・くすみ色パステル・カーキ顔から離して使う

表は、秋と冬に共通する性質(暗さ・深さ)をもとにしたMillieの提案です。顔の近くに当てて、くすまないものから選んでください。

深みのある色を濃い色同士で合わせる

深み・濃さのある色を濃い色同士で組み合わせると、イエベ冬さんらしいメリハリが出やすくなります。Curate Your Styleの解説でも、深い秋と深い冬は、どちらも「深さ」をいちばんの特徴として共有するとされています。

たとえば、ボルドーのニットにチャコールのパンツ、ネイビーのコートといった組み合わせ。日本流行色協会の2026/27年秋冬のレディスウェアカラーでも、暗く落ち着いた色や、ブラウンにブルーやピンクを合わせる配色が提案されており、取り入れやすい季節と言えるでしょう。

パステルや淡いくすみ色は顔から離す

パステルや淡いくすみ色は、似合わないのではなく、顔から離して使うと取り入れやすくなります。松本さんの解説でも、深さ寄りの人は明るい色や軽やかな色が苦手になりやすいとされています。

パステルのスカートやカーキのバッグなら、顔の見え方への影響は小さくなるでしょう。日本パーソナルカラー協会の講師への取材記事でも、苦手な色は使ってはいけないわけではなく、バランスを取ることが大事だと紹介されています。鮮やかさ寄りの人なら、澄んだ鮮やかな色を顔まわりに、くすみ色は顔から離して使うのが目安です。

アクセサリーは黄みの弱いゴールドも候補

アクセサリーは、シルバーだけでなく、黄みの弱いゴールドも候補です。12シーズン分類の解説サイトThe Concept Wardrobeは、深い冬にはシルバーが合わせやすく、ゴールドも暗めで黄色すぎないものなら使えるとしています。

秋寄りならゴールド、冬寄りならシルバーを基本にし、迷うときは両方を組み合わせたデザインを選ぶのも一つの方法です。顔の近くに当てて、肌がくすまないほうを選んでください。

30・40代のメイクと髪色の選び方

ブラウンや紫が並ぶアイシャドウパレット

メイクや髪色は、深みのある色を基本に、顔の近くの明るさとツヤで調整するとまとまります。色の専門家の解説では、年齢でタイプが変わるわけではないとされています。変わるのは調整の条件だと考えましょう。

リップは深みのある赤からボルドー

リップは、深みのある赤からボルドーの範囲が入口です。秋と冬に共通する深さを持ち、イエベ冬さんの「濃い色が得意」という特徴を生かしやすい色だからです。色の深さが顔立ちのはっきり感と釣り合うと、メイク全体が引き締まって見えやすくなります。

秋寄りならレンガに近い赤、冬寄りなら青みのあるボルドーへ寄せると選びやすいでしょう。色番の具体例は、イエベ秋リップの選び方とブルベ冬リップの選び方で両方向から紹介しています。

髪色はダークブラウンを起点にする

髪色は、秋と冬の両方に挙がるダークブラウンを起点にすると失敗しにくいはずです。ホーユーの髪色診断の解説では、イエベ秋とブルベ冬のどちらにもダークブラウンが挙がっています。冬寄りならボルドーレッド、秋寄りならマロンブラウンが、それぞれの方向の候補です。

資生堂の2021年のニュースリリースは、暗い髪は肌との明るさの差で肌が明るく見えやすい一方、しわや影などの立体感も際立ちやすいと説明しています。タイプ別の髪色の明るさはパーソナルカラー別の似合う髪色でも比べてみてください。

顔の近くに明るさとツヤを少し足す

顔立ちがきつく見えるときのMillieのおすすめは、顔の近くに明るさやツヤを少し足すことです。暗い髪や深い色は、しわや影まで際立たせやすいからです。All Aboutの松本英恵さんの解説は、加齢によってパーソナルカラーが変わることはないと考えてよいとしつつ、年齢とともに増えるのは黄くすみだと説明しています。

タイプはそのままで、調整の条件が少し増えたと受け止めてください。濃い色のトップスに明るめのネックレスを添える、リップにツヤのある質感を選ぶ。淡い色を顔の近くに使うなら、こうした小さな面積から試すと、地味にもきつくも見えにくくなります。

まとめ

「イエベ冬」は4シーズン分類の正式なタイプではありませんが、黄みの色がなじみながら、冬のような濃い色や鮮やかな色も似合うと感じる人はいます。深さ寄りなら深み・濃さ、鮮やかさ寄りなら澄んだ鮮やかさを軸にし、黄みか青みかは顔の近くで比べて微調整しましょう。

次の休日に、真っ黒と焦げ茶、純白とやわらかい白を窓辺で当て比べてみてください。4タイプのどこに近いかの目安を知りたいときは、無料のパーソナルカラー診断が手軽です。2番目に似合うタイプの考え方はイエベ夏とはでも解説しています。

Questions & answers

イエベ冬のよくある質問

ブルベ冬との違いや、診断をやり直すべきかなど、イエベ冬と言われた人が抱きやすい疑問にお答えします。どれも、季節名より自分の顔での見え方を優先する考え方が土台です。

Qイエベ冬とブルベ冬の違いは何ですか?
A

4シーズン分類では「冬」はブルベのグループで、イエベ冬は正式なタイプではありません。イエベ冬と言われる人は、冬のような濃さや鮮やかさが得意でありながら、黄みの色でも顔がくすみにくい人と考えると分かりやすいでしょう。ブルベ冬そのものの特徴はブルベ冬の特徴と似合う色で紹介しています。

Q結果が割れたら診断をやり直すべき?
A

すぐにやり直さなくても大丈夫です。[一般社団法人新パーソナルカラー協会](https://www.npca.or.jp/4d/)は、季節のイメージは誰にでも同じように受け止められるわけではないと説明しています。まずは本文の3組の比べ方を試し、4タイプのどこに近いかの目安を知りたいときはMillieの無料パーソナルカラー診断も使ってみてください。対面診断を受けるなら「イエベ秋とブルベ冬で迷っている」と伝えると話が早く進みます。

Qイエベ冬の人は日本人に多いのですか?
A

はっきりした割合は分かっていません。[日本色彩学会のパーソナルカラー研究会](https://color-science.jp/wp-content/uploads/2022/06/WPC018.pdf)の2022年の会報の時点では、日本人のタイプ別の割合を出すための集計が目標の数に届いていませんでした。多い・少ないより、自分の顔での見え方を優先してください。