体型診断のやり方|女性の5タイプの見分け方と骨格診断との違い
この記事でわかること
- 体型診断はシルエット、骨格診断は体の質感や骨格の特徴を見る
- 上下どちらが大きいかとくびれの有無で5つのタイプに分ける
- 薄着で力を抜き、息を吐いたところで測ると数値がぶれにくい
- 隠すより全体のバランスを整え、ウエストの位置を見せる
「年齢とともに体型が変わって、前は似合っていた服がしっくりこない」「体型診断と骨格診断は何が違うの?」。自分の体型をきちんと知りたいけれど、サイトによってタイプの名前や分け方が違うので、どれを信じればいいのか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、自宅でメジャーと鏡を使ってできる体型診断の方法と、5つの体型タイプの見分け方をまとめました。骨格診断との違いも分かるので、自分に必要な診断を選びやすくなるでしょう。
あわせて、タイプ別の似合う服の選び方や、骨格診断の結果と組み合わせて服を選ぶコツ、数値で迷ったときの考え方も紹介しています。
体型診断と骨格診断は見ているものが違う

「体型診断」と検索すると、骨格診断の記事もたくさん見つかります。2つは見ているものが違うので、先に違いを知っておくと、自分に必要な診断を選びやすくなるでしょう。骨格診断をしたい人は、Millieの無料の骨格診断も使えます。
骨格診断の団体の説明や被服学の研究をもとに、Millie編集部が2つの違いを整理すると次のとおりです。
| 項目 | 体型診断 | 骨格診断 |
|---|---|---|
| 見るもの | 肩・バスト・ウエスト・ヒップのバランスとくびれ | 筋肉や脂肪のつき方、骨格や関節の大きさ |
| 確かめ方 | メジャーで測る・鏡で形を見る | 体に触れる・質問に答える |
| 体重や年齢 | 変わることがある | 団体の説明では変わらない |
| 分かること | どこにボリュームを足すか・引くか | 似合う素材やデザインの方向 |
体型診断は肩からヒップまでのバランスを見る
体型診断は、肩・バスト・ウエスト・ヒップの大きさのバランスと、くびれがあるかどうかで、体のシルエットを見る方法です。米オレゴン大学の研究者が2020年に発表した論文でも、女性の体型を、バスト・ウエスト・ヒップの周囲の長さを中心に(お腹まわりが大きい型ではお腹の周囲も使って)9つの形に分ける、米国の被服学の方法が説明されています。
日本の服のサイズの規格(JIS)にも、以前はバストに対するヒップの大きさで分ける体型の区分がありましたが、2023年の改正で削除されました。規格づくりに関わった日本女子大学名誉教授の大塚美智子氏は解説で、この区分は日本女性に適さなかったとし、次の見直しではバスト・ウエスト・ヒップによる区分を検討したいと書いています。
骨格診断は体の質感や骨格の特徴を見る
骨格診断は、筋肉や脂肪のつき方、骨格や関節の大きさなど、生まれ持った体の特徴から、似合う素材やデザインを知る方法です。一般社団法人骨格診断アナリスト協会の説明では、太っている・痩せている、年齢、身長などは関係なく、診断結果は一生変わらないとされています。
同じ協会は、骨格診断という名称でも、まったく異なるメソッドの場合があると注意を書いていました。団体によって方法やタイプの数が違うので、くわしくは骨格診断のセルフチェックの記事も参考にしてください。
女性の体型は5つのタイプに分けると分かりやすい

体型の分け方はいろいろありますが、上半身と下半身のどちらにボリュームがあるか、ウエストのくびれがはっきりしているか、お腹まわりがバストやヒップに比べて大きいかの3点を見ると、日本の通販サイトなどで使われる5つのタイプにまとめられます。
米ケンタッキー大学の資料、米国の研究の分類、通販のニッセンの体型診断のページをもとに、Millie編集部が呼び名を対応させた目安です。O型の「楕円形」は、米国の研究の分類のOvalを訳したものです。
| タイプ | 形の特徴 | ほかの呼び名 |
|---|---|---|
| X型 | バストとヒップが同じくらいで、くびれがはっきり | 砂時計 |
| A型 | バストよりヒップが大きい | 洋梨・三角形 |
| Y型(V型) | 肩やバストのまわりにボリューム | 逆三角形 |
| I型(H型) | 上下が同じくらいで、くびれが目立ちにくい | 長方形・ストレート |
| O型 | お腹まわりにボリュームがあり全体に丸い | 楕円形 |
上下の差とくびれ、お腹まわりの3点で分ける
体型タイプは、上半身と下半身のどちらにボリュームがあるか、くびれがはっきりしているか、お腹まわりが大きいかの組み合わせで考えると分かりやすいでしょう。米ケンタッキー大学が2011年に公開した消費者向けの資料(大学のサイトでは過去の資料として保管)では、体型を上半身が大きい、下半身が大きい、まっすぐ、くびれがある、の4つに分けています。お腹まわりが大きい型は、米国の研究の分類で、お腹の周囲を使って別に分けられていました。
通販のニッセンの体型診断のページ(パーソナルスタイリストのmarico氏監修)では、O・A・I・Y・Xの5タイプに分けていました。A型にあたる体型は洋梨体型の記事、I型にあたる体型は寸胴体型の記事でくわしく紹介しています。
タイプの呼び名や数はサイトによって違う
タイプの呼び名や数はサイトによって違い、同じ名前でも指す体型が違うことがあるので注意しましょう。フランスの研究者らが2012年に発表した論文でも、女性の体型は砂時計や長方形などの図形、A・X・V・H・Oなどのアルファベット、洋梨やりんごなどの果物で呼ばれてきたとされています。
たとえばケンタッキー大学の資料は「りんご」を上半身が大きい体型の呼び名にしていますが、健康の分野では内臓脂肪型肥満を「リンゴ型肥満」と呼びます。また、体型の「X型」と服の形の「Xライン」も別のものなので、混ぜないようにしましょう。ブリタニカ国際大百科事典によると、Aラインは1955年にクリスチャン・ディオールが発表した服のシルエットの名前で、同じ事典はXライン・Yライン・Hラインも服のシルエットとして挙げています。
自宅でできる体型診断の測り方

体型タイプを確かめるには、メジャーでバスト・ウエスト・ヒップを測り、鏡で全体の形を見ます。測り方をそろえると、結果がぶれにくいでしょう。
バスト・ウエスト・ヒップを測る位置
バストは一番高い位置、ウエストは一番細い位置、ヒップはおしりの一番高い位置を、床と水平に測りましょう。ワコールのヒップ・ウエストの測り方では、ヒップはおしりが一番突き出している部分、ウエストはおへその少し上の一番くびれている部分を測るとされ、バストの測り方ではバストの一番高い部分の周囲を測るとされています。
ケンタッキー大学の資料では、ウエストの一番細いところにひもを結んでから測る方法や、ほかの人に手伝ってもらうことがすすめられていました。メジャーが床と水平になっているかは、鏡で確かめると安心です。
薄着で力を抜き息を吐いたところで測る
測るときは薄着になり、力を抜いて、ふつうに息を吐いたところで測ると、数値がぶれにくいでしょう。世界保健機関(WHO)の報告書では、ウエストとヒップは足をそろえて立ち、ふつうに息を吐いたところで測り、2回測って差が1cm以内なら平均をとるとされています。健康調査向けの測り方なのでウエストの位置は違いますが、立ち方と息の吐き方の注意は服の採寸にも使えます。
お腹をへこませるとウエストは小さく測れてしまうので、自然な姿勢のまま測りましょう。ワコールの解説でも、補整力のある下着は避け、背筋を伸ばして足を閉じ、力を入れずに立って測るようにすすめられていました。
鏡で正面と横から全体の形を確かめる
数値だけでなく、全身が映る鏡で正面と横から見ると、肩の張りやくびれの位置、肉がつきやすい場所が分かりやすくなります。ケンタッキー大学の衣服の資料でも、体型はボディスーツか下着だけの状態で、全身が映る鏡を使って確かめるのが正確だとされています。
肩幅は、測り方によって数値が大きく変わるので注意が必要です。産業技術総合研究所が1992年に18〜29歳の女性約200人を測った人体寸法データでは、同じ女性たちでも、左右の肩先の骨の点の間の直線距離は平均35.9cm、腕の付け根の筋肉の一番外側の幅は平均40.8cmでした。肩は数値で比べるより、鏡で張りや二の腕のボリュームを見るのがMillie編集部のおすすめです。
測った数値で体型タイプを見分ける目安

測った数値は、バストとヒップの差、バストやヒップとウエストの差を見ると、タイプの方向がつかめます。ただし、日本には体型タイプを決める公式な数値の基準はなく、出典によって線引きが違う点に気をつけましょう。
バストとヒップの差とくびれの差を見る
ヒップがバストより大きければA型寄り、バストが大きければY型寄り、同じくらいならX型かI型で、ウエストとの差が大きいほどX型に近いと考えるとよいでしょう。ケンタッキー大学の資料では、バスト・ウエスト・ヒップがどれも同じくらい(差が約2.5cm以内)ならまっすぐな体型、バストとヒップが同じくらいでくびれがはっきりしていればくびれのある体型としています。
オレゴン大学の論文に載っている米国の判定式(米国と韓国の女性を比べた2007年の研究で作られた式)では、代表的な線の一例として、くびれが目立たない場合はヒップとバストの差がおよそ9cm以上で上下どちらかに寄った形に分けています。くびれがある場合はバストが約2.5cm大きいだけで上寄りに分けるなど、型ごとに線が違います(インチをMillie編集部がcmに換算)。
大塚氏の解説にあるJISのMサイズの範囲の真ん中の値(バスト83cm・ヒップ91cm、Millie編集部の計算)では差が8cmで、この線のすぐ近くです。Mサイズ前後の人は、数cmの測り方の違いでタイプが変わることがあるので、数値は方向をつかむ目安にとどめ、鏡で見た形と合わせて決めましょう。O型は数値より、鏡でお腹まわりがバストやヒップより前に出ているかを見るほうが確かめやすいでしょう(Millie編集部の提案)。
2つのタイプで迷うのは自然なこと
測り方や基準によって結果が変わるので、2つのタイプで迷っても気にしすぎなくて大丈夫です。英国の研究者らが2021年に発表した研究では、1,679件の3Dスキャンを、米国式の判定で測る位置の指示だけ2通りに変えて分けると、最大40%で別の型になりました。
迷ったときは、今いちばん整えたい部分があるほうのタイプを参考にするのがMillie編集部のおすすめです。たとえばヒップや太ももが気になるならA型、お腹まわりが気になるならO型の服選びから試してみましょう。
体型タイプ別の似合う服の選び方

体型タイプが分かったら、服で全体のバランスを整えます。タイプの名前にしばられすぎず、気になる部分と細く見せたい部分を意識して選びましょう。
通販のニッセンの体型診断のページ(marico氏監修)で紹介されている、タイプ別の服選びのポイントです。
| タイプ | 服選びのポイント |
|---|---|
| X型 | ベルトなどでくびれを見せる |
| A型 | 首まわりにポイントを置き、ウエスト位置を高めに |
| Y型 | 肩や腕をさりげなく隠し、ボトムにボリュームを |
| I型 | 上下でボリュームに差をつけてバランスをとる |
| O型 | 手首や足首を見せて抜け感を出す |
隠すより全体のバランスを整える
気になる部分を大きな服で隠すより、サイズの合った服で全体のバランスを整えると、すっきり見えやすくなります。米ケンタッキー大学の衣服の資料(大学のサイトでは過去の資料として保管)では、大きすぎる服は体型を隠せず、かえって大きさを目立たせるとされています。
同じ資料では、細い部分だけに目を集めると、かえって大きい部分が目立つことがあるとも書かれていました。横の線は幅を、縦の線は長さを足して見せるとも説明されているので、前を開けた羽織りや、縦に流れるストールなどで縦の線を作るとよいでしょう。着痩せの考え方は着痩せの記事で紹介しています。
ウエストの位置が分かる服で縦長に見せる
ウエストの位置が分かる服を選ぶと、脚が長く縦長に見えやすいでしょう。大阪大学の森川和則氏の研究報告では、日本人女性の平均体型(身長158cm)のCGで比べると、服の裾をタックインすると体が1.3cm細く、脚が7cm長く見えたとされています。体型タイプごとの効果は調べられていませんが、どのタイプでも試しやすい工夫です。
信州大学の金キョンオク氏の研究報告でも、身長158cmのCGに着せたワンピースで比べると、切り替え位置が高いほど、くびれがあり、痩せて見えると評価されました。くびれが目立ちにくいI型やO型の人は、切り替えが少し高い位置にある服を試してみるのがMillie編集部のおすすめです。
骨格診断の結果と組み合わせて選ぶ
体型診断でシルエットを、骨格診断で素材やデザインの方向を決めると、服を選ぶ軸がはっきりするでしょう。これはMillie編集部の整理ですが、骨格診断を行う株式会社アイシービーの解説でも、実際に服を選ぶときは、年齢や体格、個性、流行などによって、同じ骨格タイプでも人によって違うものを選ぶとされています。
骨格タイプが分からないときは、Millieの無料の骨格診断で確かめられます。体型と骨格の両方の結果を手元に置いておくと、通販で試着できないときも選びやすくなるでしょう。
まとめ
体型診断は、肩・バスト・ウエスト・ヒップのバランスとくびれで、体のシルエットを見る方法です。上下のボリュームの差、くびれ、お腹まわりの3点で5つのタイプに分け、気になる部分を隠すより全体のバランスを整える服を選ぶのが基本です。測った数値は、方向をつかむ目安として使いましょう。
まずはメジャーと鏡で、今の自分の形を確かめてみてください。素材やデザインの方向も知りたいときは、無料の骨格診断も参考になります。
Questions & answers
体型診断に関するよくある質問
体型診断についての、3つの疑問をまとめました。
Q体型は年齢とともに変わりますか?
変わることがあります。大妻女子大学短期大学部の中村邦子氏が、2014〜16年に計測された女性1,633人のデータを分析した[論文](https://journal.otsuma.ac.jp/2020no30/2020_560.pdf)では、女性は年齢とともに胸から胴まわりの数値が大きくなる傾向がありました。数年前と体型が変わったと感じたら、測り直してみましょう。
Qどのタイプにも当てはまらないときは?
タイプの分け方は目安なので、当てはまらなくても問題ありません。骨格診断の団体である一般社団法人骨格スタイル協会も、[講座の説明](https://www.kokkaku.jp/qa.html)で、体型の特徴は100人いれば100通り異なると書いています。上下のボリュームとくびれのうち、気になるところから服を選ぶとよいでしょう。
Q「りんご型」は健康の話と関係がありますか?
服の体型の呼び名は、シルエットを表すもので、健康状態を表すものではありません。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、内臓脂肪型肥満を[リンゴ型肥満](https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-001.html)と呼ぶと説明されていますが、服の体型タイプとは別の言葉です。健診の腹囲も、[へその高さで測る値](https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/metabolic/ym-089.html)で、服のウエストとは測る位置が違います。