パーソナルカラーのニュートラルとは|診断が割れる理由と色の選び方
この記事でわかること
- ニュートラルは黄みにも青みにも強く寄らない中間の人
- チェックの結果が割れたら中間寄りのサイン
- 結果が割れるのは照明や服の色の影響も大きい
- 色選びは明るさ・あざやかさ・くすみ具合で
「パーソナルカラーのセルフ診断をするたびに、イエベと出たりブルベと出たりする」。サロンで「ニュートラル寄り」と言われても、結局どの色を選べばいいのか分からず、無難なベージュやグレーばかり手に取ってしまうこともありますよね。自分のセンスが悪いのでは、という迷いも重なります。
そこで本記事では、パーソナルカラーのニュートラルとは何かと、自分がニュートラルかを確かめるセルフチェック、明るさ・あざやかさで選ぶ色選びの軸をまとめました。診断結果がばらばらになる理由も分かるので、これまでの結果を生かして色を選び直せます。
あわせて、ファンデーションやリップ、髪色の選び方や、年齢で似合う色が変わったと感じたときの見直し方も同じ流れで紹介します。
パーソナルカラーのニュートラルとは

パーソナルカラーのニュートラルは、黄み寄りの色と青み寄りの色のどちらが似合うかがはっきり分かれない、イエベとブルベの中間にあたる人を指す呼び方です。ただし統一された定義はなく、呼び方や扱いは団体やサロンによってさまざまです。
黄みにも青みにも強く寄らない中間の人
ニュートラルには、黄み寄りの色も青み寄りの色もなじむ人と、どちらもしっくりこず中間の色が落ち着く人の両方が含まれます。NPO法人日本パーソナルカラー協会(JPCA)のよくある質問も、イエベ・ブルベには「度合いがあります」としています。中間の色が似合う人もいる、という説明です。
同協会の解説によると、パーソナルカラーは肌や瞳、唇などの色に調和する色のグループで、肌の色に似た色とは限りません。どちらとも言い切れないのは、おかしなことではないと考えてください。
呼び方や扱いは団体によって違う
ニュートラルを独立したタイプとして扱うか、イエベかブルベの中の「寄り方」として扱うかは、団体やサロンによって違います。JPCAは、中間の色が似合う人がいても「グリーンベース」とは呼ばないとしています。国際カラープロフェッショナル協会(ICPA)は、独自の分類の中にニュートラルゾーンを置きました。
一般社団法人新パーソナルカラー協会(NPCA)は、すべての人が4シーズンにぴったり当てはまるわけではないとして、明るさなどの属性で調整する立場です。ここで挙げた3団体はいずれも、色を黄み・青みだけでなく、明るさやあざやかさでも見る考え方を示しています。
自分がニュートラルか確かめるセルフチェック

自分がニュートラルかどうかは、アクセサリーや手首の血管など、いくつかのセルフチェックの結果がイエベとブルベに割れるかどうかで、大まかに見当をつけられます。比べるときは、素肌と自然光で条件をそろえるのがコツです。
| チェック | イエベ寄り | ブルベ寄り | ニュートラル寄り |
|---|---|---|---|
| ゴールドとシルバー | ゴールドがなじむ | シルバーがなじむ | どちらもなじむ |
| 手首の内側の血管 | 緑に近い | 青に近い | 判別しにくい |
| オレンジとピンク | オレンジで顔色が明るい | ピンクで顔色が明るい | どちらも顔色が明るい |
表は、コーセーとファンケル、Color Me Beautifulの説明をもとに整理した目安です。血管の見え方は照明や体温でも変わるので、補助的な目安と考えてください。
アクセサリーや血管の結果が割れたら中間寄り
ゴールドとシルバーがどちらもなじむ、オレンジでもピンクでも顔色が明るく見えるなど、結果がイエベとブルベに割れたら中間寄りのサインと考えられます。ファンケルの解説は、ゴールドもシルバーも肌になじみ、オレンジでもピンクでも顔色が良く見える人は、偏りの少ないニュートラルの場合もあるとしています。
同じ解説によると、アクセサリーが手元になければ、きれいに磨いた百円玉と五円玉でも代用できるそうです。血管の色が分かりにくいときは、コーセーの解説のように、家族や友人と見比べる方法もあります。
素肌と自然光で条件をそろえて比べる
チェックは、メイクを落とした素肌で、日中の自然光が入る明るい場所で行うと、結果がぶれにくいでしょう。前述のファンケルの解説は、夜は照明の色で肌の見え方が変わるので日中にし、寝不足や日焼けの直後は避けるようすすめています。
日本色彩学会のパーソナルカラー研究会の報告では、2018年にSNSで募った10〜60代の108人に簡易診断を試してもらったところ、84%が手鏡を持たずにチェックしていました。服は白やグレーなど色の主張が少ないものにして、手鏡を顔の近くに持って比べましょう。
診断ツールは近いタイプの傾向をつかむ入口
診断ツールには4タイプのどれかで結果を出すものもあり、その場合はニュートラルという結果は出ません。ルミネが2026年9〜10月に順次始めたAIカメラの診断サービスも、パーソナルカラーは4タイプで示します。Millieの無料のパーソナルカラー診断も4タイプで結果を出す簡易診断で、ベースの質問の答えが半々に割れた場合も、仕組み上イエベ側の結果になります。
答えが半々に割れた人はニュートラル寄りの可能性があるので、タイプ名にこだわりすぎず、くすんだ色と澄んだ色のどちらを選んだかを手がかりにしてください。迷ったときの考え方は、イエベ・ブルベのセルフ診断のやり方でも紹介しています。
ニュートラルの診断結果がばらばらになる理由

診断結果がばらばらになるのは、肌や髪などの色を自分で見分けるのが難しいことや、照明や服の色で顔色の見え方が変わることが、主な理由と考えられます。結果がそろわないのは、センスや判断力のせいではありません。
セルフチェックは肌などの色を見る質問が中心
セルフチェックは肌や髪などの色を見る質問が中心ですが、パーソナルカラーは肌の色だけで決まるものではなく、自分で色を見分けるのも簡単ではありません。前述のJPCAのよくある質問も、パーソナルカラーは肌の色だけで診断しないと明言しています。
広島文化学園短期大学の髙橋佑子氏の2024年の論文は、授業の診断実習で、黄みと赤みに二分しにくい中庸な肌と診断することも少なくないとしました。同じ論文では、ネットやアプリの質問に答える診断の結果が、授業で布を当てる診断と一致しないケースが多かったと報告されています。
照明や近くの服の色で顔色が変わって見える
照明や顔の近くにある服の色によって顔色の見え方そのものが変わるため、同じ人でもチェックのたびに結果が動くことがあります。日本色彩学会誌に載った2017年の研究は、顔の近くに置いた色の反射光で、顔色が実際に変化していたことを測定で確かめました。
花王スキンケア研究所の研究者も、2002年に照明学会誌で、自分の肌は毎日同じ照明で見るため、照明による違いを意識しにくいと述べています。チェックの条件をそろえるだけでも、結果のぶれは小さくしやすいでしょう。
プロどうしでも判断が分かれることがある
イエベとブルベのどちらの布が似合うかの判断は、プロどうしや、プロと学生の間でも分かれることがあります。JPCAが2026年に日本色彩学会で発表した実験では、美容専門学校生35人と認定アナリストなど22人が布を比べ、30条件のうち20条件でどちらにも統計的な偏りが出ませんでした。学生の側には青み寄りや色白を好む傾向が見られ、好みが判断に影響した可能性も指摘されています。
名古屋学芸大学の紀要に載った2022年の論文でも、名古屋女子大学で色彩学を学んだ学生が同じ学科の女子学生64人を布で診断したところ、12人が2つのシーズンにまたがると判定されました。1つに決めきれない結果が出ても、珍しいことではありません。
ニュートラルの色選びは明るさとあざやかさで

ニュートラルの人は、黄みか青みかで選ぶより、明るさ(明度)・あざやかさ(彩度)・澄み具合(清濁)のどれが得意かを見つけると、色を選びやすくなります。JPCAの説明をもとに、色を見る4つの物差しを整理しました。
| 色の物差し | 意味 | 顔への影響 |
|---|---|---|
| 色相 | 黄み寄りか青み寄りか | 顔色 |
| 明度 | 明るさの度合い | 顔の明暗・大きさの見え方 |
| 彩度 | あざやかさの度合い | 顔の印象の強弱 |
| 清濁 | 澄んだ色かくすんだ色か | 肌の質感の見え方 |
イエベ・ブルベは、このうち色相という1つの物差しの話です。
黄みか青みかより明度・彩度・清濁で選ぶ
ニュートラルの人は、色相より、明度・彩度・清濁のどれが得意かを見つけると、似合う色を選びやすくなります。前述のファンケルの解説も、ニュートラルの人はイエベかブルベかで選ぶより、明度や彩度といった傾向を押さえたほうが選びやすいとしています。
JPCAが2013年のパーソナルカラーフェアで来場者206人に、モデルの顔の下に色布を当てて比べてもらった調査では、「どちらかと言えば」を含めて約83%が、明るいグレーのほうが顔が明るく見えると答えました。顔の近くの色の明るさで、顔の見え方は変わるということです。得意な明るさを探すときは、明るい色で顔がぼやけて見えないか、暗い色で影や線が目立たないかを比べてみてください。
2つのシーズンの共通点から得意を見つける
診断のたびに違うシーズンと言われた人は、言われたシーズンどうしの共通点を探すと、自分の得意が見えてきます。前述のICPAの解説では、サマーともスプリングとも言われた人を、両方に共通する明るい色が得意なタイプと捉えた例を紹介しています。
一方、青みのパステルも黄みのピンクもしっくりこない人を、サマーとオータムに共通するあざやかさを抑えたやわらかい色が得意なタイプとした例もありました。シーズン名ではなく、明るさやあざやかさの共通点を手がかりにしてみてください。
何でも似合うより選べる幅が広いと考える
ニュートラルは「何でも似合う」というより、選べる色の幅が広い人が多いタイプと考えると迷いにくくなります。前述のファンケルの解説も、似合う色の幅が広いタイプなので、苦手な色のポイントを押さえつつ選ぶとよいとしています。
NPCAのクイズの解説によると、明るさやあざやかさ、質感を調整すれば、好きな色や着たい色を似合う色にアレンジできるそうです。黄みも青みもしっくりこない人は、明るさやくすみ具合の得意を先に見つけると選びやすいでしょう。
ニュートラルのファンデ・リップ・髪色の選び方

ニュートラルの人は、ファンデーションなら黄みと赤みのバランスがとれた色、リップやチークならローズとオレンジの間のベージュ寄りの色から試すと選びやすいでしょう。髪色やアクセサリーも、色みの偏りが少ないものから始めるのが近道です。
ファンデは黄みと赤みのバランスがとれた色から
ファンデーションは、黄みと赤みのバランスがとれた色から試し、両隣の黄み寄り・ピンク寄りの色と比べると選びやすいでしょう。資生堂の選び方の解説も、ファンデの色は黄みと赤みのバランスと明るさの2つで確認するようすすめています。
SHISEIDOブランドの色選びのページのように、黄みと赤みのバランスがとれた色を基準色として示す例もあります。フェイスラインで色を比べ、首との境目が目立たない色を選んでください。ファンデの選び方はイエベ・ブルベ別ファンデーションの選び方でも紹介しています。
リップとチークはローズとオレンジの間の色を
リップやチークは、青み寄りのローズと黄み寄りのオレンジの間にある、ベージュ寄りの色から試すと選びやすいでしょう。コーセーの特集では、同じチーク&リップの3色を、ブルーベースにプラムローズ、ニュートラルにシナモンベージュ、イエローベースにアンバーオレンジと分けて紹介しています。
色みだけでなく、明るさやくすみ具合も自分の得意に合わせると、顔から浮きにくくなります。メイク全体の色選びは、パーソナルカラー別メイクで詳しく紹介しました。
髪色とアクセサリーは偏りの少ないものを
髪色は、黄みや赤みが強すぎないベージュブラウンなどのやわらかい色から試すと、ニュートラルの人は選びやすいでしょう。ホーユーのモカベージュの記事では、紹介された24スタイルのうち13スタイルが、イエベとブルベの両方に似合う色として挙げられています。
ゴールドもシルバーもなじむ人は、アクセサリーを服やメイクの色に合わせて選べます。美容室では「黄みも赤みも強すぎない色で」と伝えるのも一つの方法です。イエベともブルベとも言い切れない人向けの髪色は、パーソナルカラー別の似合う髪色でも紹介しています。
年齢で似合う色が変わったと感じたとき

30〜40代で前の色がしっくりこなくなるのは自然なことで、明るさやくすみ具合から選び直すと迷いにくくなります。プロに見てもらうときは、伝え方を工夫すると結果を色選びに生かしやすいでしょう。
明るさや血色は年齢や日焼けで変わる
肌の明るさや血色は年齢や日焼けで変わるので、以前似合っていた色がしっくりこなくなることがあります。前述のJPCAのよくある質問も、加齢による肌の変化や日焼けでパーソナルカラーが変わることがあり、しっくりこないと感じたら改めて診断するタイミングだとしています。
NPCAの代表理事はブログで、30代で秋の範囲と診断された講師が、50代の再診断では夏の範囲になった例を紹介しました。この例でも、くすみ具合の得意は変わらなかったそうです。選び直すときは、明るさとくすみ具合から見直してみてください。
プロ診断では明るさまで見てほしいと伝える
プロの診断を受けるときは、ニュートラル寄りと言われた経験と、明るさやくすみ具合まで見てほしいことを伝えると、結果を色選びに生かしやすくなります。NPCAの検定問題の解説では、3か所の診断で春・夏・冬とばらばらに言われた架空の人を例に、明るさやあざやかさなどで見ると共通する特徴があると説明しています。
診断の方法は4シーズン、16タイプ、独自の分類などさまざまなので、どの方法で結果を伝えてくれるかを予約の前に確かめておくと安心です。16タイプの考え方は、パーソナルカラー16タイプとはで紹介しています。
まとめ
パーソナルカラーのニュートラルは、黄みにも青みにも強く寄らない中間の人を指す呼び方で、扱いは団体によって違います。黄みか青みかで迷ったら、明るさ・あざやかさ・くすみ具合のどれが得意かで色を選びましょう。診断結果が割れるのは、照明や服の色、好み、自分で色を見分ける難しさが重なるためで、センスのせいではありません。
まずは自然光の下で明るい色と暗い色の布を顔の近くに当て、顔がぼやけないかを比べてみてください。近いタイプの傾向を知りたいときは、無料のパーソナルカラー診断が手がかりになります。
Questions & answers
パーソナルカラーのニュートラルのよくある質問
パーソナルカラーのニュートラルについて、迷いやすい3つの疑問への答えをまとめました。
Qファッションのニュートラルカラーとは違う?
違います。FASHIONSNAPの[用語辞典](https://www.fashionsnap.com/dictionary/neutral-color/)によると、ファッションのニュートラルカラーは白・黒・グレーなどの無彩色を指し、ベージュやアイボリーはオフニュートラルカラーと呼ばれます。パーソナルカラーのニュートラルは、イエベとブルベの中間の人を指す呼び方です。
Q4シーズンや16タイプではどう扱われる?
4シーズンや16タイプは、基本的にイエベかブルベのどちらかに割り振る分類です。たとえば[16タイプ](https://www.lapis234.com/16type-personal-color/)は、4シーズンを色相・明度・彩度・清濁の4つで細かく分けたもので、各タイプはどちらかのベースに属します。一方、前述のICPAのようにニュートラルを分類の中に置く団体もあるので、どの方法で診断を受けたかを確かめておくと安心です。
Q日焼けのしかたでニュートラルか分かる?
日焼けで赤くなるか小麦色になるかは、セルフチェックの1項目として使われることもあります。ただ、これは[日本皮膚科学会](https://qa.dermatol.or.jp/qa2/q06.html)が説明するフォトスキンタイプにかかわる話で、それだけでニュートラルかどうかは決めにくいでしょう。チェックに使うなら過去の経験を思い出す形にして、試しに日焼けするのはやめましょう。