肌の色の種類は明るさと色みで分かる|自分の肌の見分け方と色名

ピーチとベージュがやわらかく混ざる背景

この記事でわかること

  • 肌の色は明るさと色みの2つの物差しで分かる
  • 窓辺の自然光で白いものと並べて見分ける
  • 肌の色みだけでイエベ・ブルベは決まらない

「肌の色って何種類あるの?自分はどれ?」。ファンデーションが白浮きしたり、くすんで見えたりするたびに、自分の肌の色が分からなくなりますよね。色白・普通といった明るさの話と、イエベ・ブルベの話が頭の中で混ざって、何を基準にファンデーションや服の色を選べばいいのか迷っている方もいるかもしれません。

そこで本記事では、肌の色の種類を明るさと色みの2つの物差しで整理し、自分の肌の見分け方をまとめました。ファンデーションの色名との対応も、表で確かめられます。

あわせて、肌の色が人によって違う理由や、イエベ・ブルベとの関係まで、同じ流れで確かめられるはずです。

肌の色の種類は明るさと色みの2つで分かれる

ベージュと肌色の淡いグラデーション

肌の色の種類は、明るさと色みの2つの物差しで分けると整理できます。「明るさはやや明るめ、色みは黄み寄り」のように組み合わせると、自分の肌を言葉で説明できるようになります。

明るさと色みの組み合わせ資生堂の色番号の例
やや明るめ×黄み寄りベージュオークル10
中間的な明るさ×標準オークル20
中間的な明るさ×赤み寄りピンクオークル20
特に濃い×標準オークル40

表は、資生堂のファンデーションに共通する色番号の色名の例です。資生堂はブランド共通の色番号について、2020年秋から「自然な肌色」「〜の肌色」という言い方をやめ、「中間的な明るさ」のように明るさと色みだけで表す表記に改めています。

明るさは色白から健康的な濃さまで続く

肌の明るさは、色白から標準、健康的な濃さまで、なだらかに続く物差しです。コーセーの解説では、ファンデーション全般の明るさを「明るめ・標準・健康的」といった言葉で表すと説明しています。

環境省の紫外線環境保健マニュアルによると、日焼けしたときの反応で分ける国際的な6段階のスキンタイプでは、日本人は「タイプⅡからⅣくらい」に広がっています。肌の明るさに決まった「ふつう」はなく、人それぞれの幅があると考えるとよいでしょう。

色みは黄み寄り・赤み寄り・中間の3つ

色みは、黄み寄り・赤み寄り・その中間の3つで考えると分かりやすくなります。資生堂のファンデーションQ&Aでは、オークルを標準として、赤み寄りをピンクオークル、黄み寄りをベージュオークルと呼ぶという説明です。

中間にあたるのが、標準のオークルです。どちらとも言えない中間の色みも、立派な種類のひとつ。パーソナルカラーにも、黄みにも青みにも偏らない人を「ニュートラル」と呼ぶ考え方がファンケルの解説にありますが、こちらは肌の色みとは別の物差しです。

2つを組み合わせて自分の肌を言葉にする

明るさと色みを組み合わせると、「やや明るめで黄み寄り」のように自分の肌を言葉にできます。資生堂のファンデーションの色名も、「黄みよりでやや明るめ」「赤みよりで中間的な明るさ」のように、この2つの組み合わせで表されています。

店頭でもこの言い方で伝えると、美容部員に相談しやすくなるはずです。まずは次の章からの方法で、自分の明るさと色みを確かめてみましょう。

肌の色が人によって違う理由

壁に映る木の葉の影

肌の色は、メラニン・ヘモグロビン・カロテンという色素の組み合わせで決まり、中でもメラニンの量が大きく関わります。このうち明るさや血色は、日焼けや季節、年齢によっても動くもの。

茶色み・赤み・黄みの色素で決まる

肌の色を決める主な色素は、メラニン・ヘモグロビン・カロテン(カロチン)の3つです。山形大学の皮膚科医・鈴木民夫教授の学会講演録によると、そのうち肌の色調を決めるのに最も重要なのはメラニンです。

ヘモグロビンは血の赤み、カロテンは黄みを少し足す色素で、肌の黄みや茶色みの多くはメラニンの量でも変わります。千葉大学の溝上陽子教授の研究紹介では、メラニンは日焼けなどで増え、ヘモグロビンは血流の変化で増減するという説明です。

明るさと血色は日焼けや季節で動く

肌の明るさと血色は、日焼けや季節によって変わります。環境省によると、日焼けで黒っぽくなった肌の状態は、数週間から数か月続くとのこと。

ポーラの研究者らが1996年に発表した、男性104人の肌の色を年5回測った研究では、肌の色みが春夏と秋冬で切り替わり、主な原因は血流の変化と考えられました。女性170人の頬も、夏と秋で同じ向きに変わっていました。季節の変わり目にファンデーションが合わなくなるのも、この変化が関わっている可能性があるでしょう。

年齢とともに黄み寄り・暗めに変わりやすい

年齢とともに、顔の肌の色は黄み寄りで、やや暗めに変わりやすいと報告されています。資生堂と千葉大学の研究者による2016年の論文は、複数の先行研究がいずれも、顔の肌色は年齢とともに黄みに変化し、明度は下がり、彩度は上がると報告していると整理しています。

30〜40代で前のファンデーションが合わなくなったと感じるのは、こうした変化も一因かもしれません。衰えではなく、選び直す条件が増えたと考えて、明るさから見直してみてください。

自分の肌の種類を見分ける方法

窓辺の白いカーテン越しの光

自分の肌の種類は、窓辺の自然光の下で白いものと比べたり、日焼けのしかたを思い出したりすると見分けやすくなります。1つの方法で決めず、いくつかを組み合わせるのがコツです。

窓辺の自然光で白いものと比べる

肌の色を見るときは、窓辺の自然光の下で、白い紙や白い布と並べて比べましょう。花王スキンケア研究所の研究者の解説では、私たちは自分の肌を毎日同じ照明で見ているため、照明による見え方の違いを意識しにくいと指摘されています。

自然光の入る明るい場所で色浮きを確かめる方法はファンケルの解説に、白い布を顔の下に当てる方法はコーセーの解説にあり、白い紙で代用するのはMillieの目安です。ファンケルは、肌の黄みや青みは自分だけで見ていると分かりづらいので、複数人で見比べるのもおすすめとしています。家族や友人と並んで比べると、違いが見えやすくなるでしょう。

日焼けのしかたで明るさの目安が分かる

日焼けしたときの肌の変わり方を思い出すと、生まれつきの肌の濃さの目安になります。環境省のマニュアルが紹介する日本人のスキンタイプでは、赤くなりやすく黒くはなりにくいタイプ、平均的なタイプ、赤くはなりにくく黒くなりやすいタイプの3つです。

日本皮膚科学会も、日本人はおよそスキンタイプⅡ〜Ⅳにあたると説明しています。確かめるために日焼けをする必要はなく、これまでの経験を思い出すだけで十分です。赤くなりやすく黒くなりにくいタイプの人は、環境省も紫外線対策が必要としています。

血管やアクセサリーは組み合わせて使う

手首の血管やアクセサリーを使う見分け方は、1つで決めずに組み合わせて使いましょう。コーセーの解説では、手首の血管の色、シルバーとゴールドのアクセサリー、白い布を顔の下に当てる方法の3つが紹介されています。

海外のスタイリング会社のブログでも、血管で見る方法は中間の色みの人や肌の色が濃い人では当てにならないという指摘があります。手順に迷ったら、イエベ・ブルベ セルフ診断のやり方も参考にしてください。

ファンデーションの色名と選び方

パウダーとメイクブラシ

ファンデーションの色名は、明るさと色みを表しています。色みは色名で、明るさは顔と首の境目で確かめて選ぶと、白浮きや顔だけ暗く見える失敗を防ぎやすくなります。

ブランド色の表し方
資生堂色相名と数字の組み合わせ
ファンケル00〜06の番号と色名
コーセーの一般的な解説明るめ・標準・健康的の言葉

表は、2026年10月時点の各社公式サイトの説明をもとにMillieが整理しました。資生堂の数字は、小さいほど明るい並びです。番号の付け方はブランドごとに違うと覚えておくと、買い替えで迷いにくいでしょう。

オークルが標準、ピンクは赤み・ベージュは黄み

資生堂のファンデーションでは、オークルを標準に、ピンクオークルが赤み寄り、ベージュオークルが黄み寄りを表しています。コーセーの解説も、一般的な色味の分類として、オークルを基準に、黄みよりのベージュオークルやピンクみのピンクオークルがあるという説明です。

自分の色みが黄み寄りならベージュオークル、赤み寄りならピンクオークルが候補。コーセーは、迷ったらまず標準色付近から選ぶようすすめています。

番号の付け方はブランドによって違う

ファンデーションの番号は、そのブランドの中での段階なので、ブランドが変わると意味も変わるもの。ファンケルの解説では、03番の「イエローベージュ ライト」を中間的な肌色の基準にし、明るい人は00〜02番、暗い人は04〜06番を選ぶよう案内しています。

ブランドを替えるときは「前と同じ番号」ではなく、「やや明るめで黄み寄り」のように明るさと色みの言葉で探すのが、Millieのおすすめです。

明るさは顔と首の境目で決める

ファンデーションの明るさは、顔と首の境目でいちばん自然になじむ色を選びましょう。資生堂のファンデーションQ&Aの別の回答では、首の色だけでも顔の理想の色だけでもなく、顔と首の色を掛け合わせた中間色を、フェイスラインの近くで確かめる方法が紹介されています。

資生堂の別の解説によると、手の甲は顔との色の差が大きいので、試す場所には向きません。ファンケルも、首元まで薄くつけると白浮きせず自然な印象に仕上がると説明しています。

肌の色とイエベ・ブルベの関係

白い布の上のゴールドのアクセサリー

肌の色みは、イエベ・ブルベを考える材料の1つにすぎません。ファンデーションは肌の色に合わせ、服やリップは顔の下に当てたときの見え方で選ぶ、と分けて考えると迷いにくくなります。

肌の色みはパーソナルカラーの材料の1つ

肌の色みが、そのままイエベ・ブルベを決めるわけではありません。NPO法人日本パーソナルカラー協会のよくある質問では、ファンデーションなどは肌と似た色を使うとよい一方、パーソナルカラーは肌の色だけで診断しないと説明されています。

資生堂のヘアメイクアップアーティスト・山田暢子さんの解説も、イエベで色白の人も、ブルベで健康的な肌の色の人もいるとして、髪や瞳の色なども合わせて総合的に判断することが大切という立場です。

黄み寄りの肌でもブルベのことがある

黄み寄りの肌でも、ブルベと判定された例があります。名古屋女子大学と名古屋学芸大学の研究者が、女子学生52人を対象に、色彩学を学ぶ学生同士の判定で調べた2022年発表の研究では、黄みの肌色のオークル系の人の約6割が、ブルーのアンダートーンと判定されました。

学生を対象にした小規模な研究ですが、「肌が黄色っぽいからイエベ」と決めつけなくてよい手がかりになります。肌の明るさと似合う色の関係は、色黒に似合う色の選び方でもくわしく紹介しています。

服やリップは顔の下に当てて見え方で選ぶ

服やリップの色は、肌の色の種類より、顔の下に当てたときの見え方で選ぶのが近道です。日本パーソナルカラー協会が2013年のイベント来場者206人に、モデルの顔の下に当てた2枚の色布を見比べてもらった調査では、「どちらかと言えば」を含めて205人が、青み寄りのピンクのほうが「肌が白く見える」と答えました。

同じ発表は、黄み寄りの色で肌が黄みを帯びて見えることを、血色が出て元気と見るか、くすんで見えると見るかは、診断する人によって分かれると考察しています。どちらを似合うと感じるかは、なりたい印象で選んでかまいません。

まとめ

肌の色の種類は、明るさと色みの2つの物差しで考えると整理できます。「やや明るめで黄み寄り」のように2つを組み合わせて、自分の肌を言葉にしてみましょう。ファンデーションは肌の色に合わせ、服やリップは顔の下に当てたときの見え方で選ぶのがコツです。

次にファンデーションを選ぶときは、窓辺の自然光で、顔と首の境目に2〜3色のせて比べてみてください。似合う色の方向を知りたいときは無料のパーソナルカラー診断が手軽です。

Questions & answers

肌の色の種類のよくある質問

肌の色の種類について迷いやすい3つの疑問に、順にお答えします。どれも、明るさと色みを分けて考えると答えが見えてくるはずです。

Q日本人は黄み寄りの肌の人が多いのですか?
A

よく言われますが、肌の色みは人によって幅があります。[広島文化学園短期大学の研究者が女子学生59人の素肌を測った2024年の研究](https://hbg.repo.nii.ac.jp/records/2000289)では、パーソナルカラーのタイプが違っても、肌の色相は同じような黄赤の範囲に集まっていました。自分の肌は、白いものと並べて確かめるのが確実です。

Q季節でファンデーションを変えたほうがいいですか?
A

合わないと感じたら、見直してかまいません。資生堂の解説でも、季節ごとに肌の色の状態と合わせてファンデーションを見直すことが大切とされています。夏前や秋口に、一度顔と首の境目で確かめると安心です。

Q色白ならブルベと考えてよいですか?
A

色白かどうかだけでは決まりません。[一般社団法人新パーソナルカラー協会のクイズ形式の解説](https://www.npca.or.jp/challenge/)でも、色白の人は必ずブルーベースが似合うという考えは誤りとされています。迷ったら、色を顔の下に当てて確かめてみてください。